近年、昼寝をするための「昼寝サロン」などが増えてきているそうだ。20〜30分程度の昼寝には脳のリフレッシュ効果があるとされ、休憩時間などを利用して昼寝をする人も増加傾向にあるという。そこで、20代から40代のネットユーザーに調査を実施し、男女405名の回答を集計した。うち、現在「仕事をしている」のは283名(69.9%)。
在職中の人に、仕事中、昼間に眠くなったことがあるかを聞いたところ、「頻繁にある」が37.8%、「たまにある」が58.3%で、合わせて96.1%が「眠くなることがある」と回答。このうち、仕事中に気がついたら眠っていた経験が「ある」のは45.2%。20代では55.2%にものぼっている。また、仕事中に眠くなった経験が「頻繁にある」とした人では59.8%と、「たまにある(35.8%)」を大きく上回った。
勤務中、昼休みなどを利用して昼寝をしているかとの問いには「頻繁にしている(13.8%)」「眠たいときだけしている(47.0%)」を合わせた60.8%が「昼寝をしている」とし、「したことがない」人は39.2%。「昼寝をしている」人は、男性(69.8%)に多く、女性と20.6ポイントの差。年代別では、20代(69.1%)が特に多く、30代・40代に10ポイント以上の差をつけているのが特徴的である。
ちなみに、どんな場所で昼寝をしたことがあるのか聞いたところ、「自分のデスク」が圧倒的に多く75.0%。以下「会議室などの空き部屋(16.9%)」「仮眠室などの休憩用の部屋(15.1%)」の順となった(複数回答形式)。
また、昼寝の効果を感じているか(頭がスッキリする、仕事がはかどるなど)についても聞いてみた。「すごく効果がある(35.5%)」「少し効果がある(59.3%)」を合わせた「効果を実感」している人は実に94.8%。昼寝は経験者の多くが効果を感じられるリフレッシュ手段であるようだ。
一方、昼休みなどに昼寝を「したことがない」とした人に、できるならしたいか聞くと、「したい」「どちらかというとしたい」の合計55.9%が「昼寝をしたい」と答えた。その理由としては、「少し眠ったほうがすっきりしそう」といったリフレッシュ効果に加え、「眠い時は眠った方が効率が上がりそう」と仕事への好影響を挙げた人が大勢を占め、そのプラス効果に関心を寄せている人がほとんどだった。
このように、昼寝のリフレッシュ効果を評価している人は少なくないが、昼休み時間などの「昼寝」自体の賛否はどうなのだろうか。結果は、「賛成」「どちらかというと賛成」を合わせた賛成派が85.9%と大多数。「どちらかというと反対」「反対」とする反対派は14.1%だった。
賛成の理由は、「仕事の効率UP」「身体のリフレッシュに必要」など、やはりその効果を評価したものが多数。対する反対の理由は、「仕事場の風紀・規律が乱れる」など職場環境への悪影響を心配する声が大半だった。
昼寝に仕事効率アップの効果がありそうなことは今回の調査でも確認できたが、実際に試す際は周囲への配慮も怠らないようにする必要がありそうだ。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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