クリック募金とは、ウェブページ内に設置されている募金ボタンをクリックするとクリック数に応じてスポンサーが募金額を負担するので、無料で募金に参加できるシステム。スポンサーにとっては、社会貢献活動の一環となり、スポンサーサイトへのアクセス増加、広告効果などのメリットがある。
気軽に参加できる社会貢献として注目されているが、ネットユーザーはこの活動についてどのように考えているのだろうか?意識調査を行い、20代から40代の男女366名の回答を集計した。
クリック募金を知っているのは全体の52.5%。知名度は半数以上だった。特に女性の数値が高く、男性を19.7ポイント上回っていた。また、クリック募金をしたことがあるのは43.8%。年代別にみると、40代の参加率が他と比べて低めだった。
クリック募金を知らない・したことがないとした人に、冒頭にもあるクリック募金の説明を提示し参加の意向を聞くと、53.5%が参加してもいいと回答。クリック募金を知りながらも参加経験者が少なかった男性と40代でも半数以上が参加してもいいとしていた。
クリック募金をしたことがある・してもいいとした人に、参加の際に最も重視する点を聞いたところ、「活動内容」が58.3%でトップ。「募金の説明(25.5%)」がそれに続いた。40代では「スポンサー企業名」を重視するとの声が他の年代よりも多めだったのが特徴的だった。
すべての回答者に最も関心のある募金先を尋ねると、「環境保全」と「子ども支援(国内)」がそれぞれ15.8%で同率1位。「子ども支援(国内)」は男性と40代で数値が高かった。クリック募金に参加したことがある人では1位「環境保全(21.4%)」、2位「地雷撤去(14.3%)」、3位「動物支援(13.1%)」と、全体のランキングとは異なる結果となった。
多くの企業が参加しているクリック募金。今のところはしたことがない人でも趣旨を理解すると参加意欲をみせたりする。これからますます注目度が上がってくるのではないだろうか。
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調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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