意外と先輩は怖くない!新入社員へのアドバイスランキング

アイシェア rTYPE リサーチ2009年04月15日 12時33分

 新社会人が入社して半月ほど。これから多くのことを覚えていく新入社員に、先輩たちがまず求めることは何だろうか?30代から50代のネットユーザー433名に調査を実施、回答を集計した。

 現在働いている人で職場に2人以上の人材がいるのは300名。その45.0%が人材が「足りていない」とした。「余っている」のはわずか10.3%。不況による人員削減などで、ひとりひとりにかかる負担は大きくなっているのかもしれない。

 新入社員への期待もおのずと高まりそうな状況だ。そこで「新入社員に 1日も早くできるようになってほしいこと」を複数回答形式で聞いたところ、全体では「挨拶(54.3%)」と「仕事の報告をする(54.3%)」が同率1位。「コミュニケーションを円滑にする(50.0%)」がそれに続いた。

 性別でみると、男性のランキングは全体の順位と同様。女性の1位は「仕事の報告をする(50.9%)」で、「挨拶(47.2%)」が2位。「会社のルールを知る(46.2%)」「協調性を持つ(46.2%)」「ビジネスマナーを身に付ける(46.2%)」が同率3位となった。

 年代別の1位は、30代(57.3%)、40代(55.1%)は「仕事の報告をする」、50代では「コミュニケーションを円滑にする(62.8%)」となった。また、「ビジネスマナーを身に付ける」は、年代が上がるほど重視される傾向があった。

 今は新入社員を指導する立場にある回答者にも、指導される側だった過去がある。仕事で落ち込んだ時に上司や先輩にケアされて嬉しかった経験があるとしたのは58.3%。半数以上を占めた。

 その内容は「仕事のやり方で具体的なアドバイスをくれた(51.4%)」「話をじっくり聞いてくれた(50.3%)」「仕事のフォローをしてくれた(46.9%)」と、ケアの仕方は異なってもどれも同じくらい嬉しいと感じる人がいるようだ。

 しかし「食事や飲みに連れて行ってくれた」は男性(42.2%)と40代(48.1%)では嬉しく思う人が多いが、女性(22.0%)と30代(22.7%)では少なかった。これは経験がないのか、あまり嬉しくないのかどちらなのだろうか。いずれにしても個人をよく見てケアの方法を考える必要がありそうだ。

 かけられて嬉しかった言葉では「頼りましょう」「たいしたことじゃない」「めげないでください。あなたが居なくなると困る」と温かい言葉が並び、その他の回答では「必要な注意をした後は一切そのことについて触れずにいてくれた」などが後になってとても助けになったとの意見がみられた。

 ちなみに回答者のうち、今年度新入社員が入社する予定があったのは30.3%。人手が足りないのに、会社が人員を増やしてくれないという職場も多いようだ。このような状況下では新入社員のプレッシャーも大きいだろうが、上記の結果を見ても新入社員にいきなり即戦力になれとは求めていない。

 まずは元気な挨拶を心がけて、きちんと報告をするなどスムーズにコミュニケーションをとるところから始めたいと先輩社員は願っている。

新入社員に1日も早くできるようになってほしいこと

 調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。

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