ニューヨーク発--Facebookの最高執行責任者(COO)であるSheryl Sandberg氏は米国時間4月8日、「Ad Age Digital」カンファレンスの基調講演において「われわれは今日、皆さんがどれだけ多くの友人を持つことができるのかということについて話すために集まっている」と述べた。Facebookはこの日、同社のアクティブユーザー数が世界で2億人に達したと発表している。Sandberg氏はまた、「これは、私がFacebook入社前から少しは考えていたことであるものの、2008年には私の人生における大きな課題となっていた」とも述べた。
しかし、基調講演においてSandberg氏が挙げた大きな課題は、実際には異なるものであった。つまり、広告主がいかにしてソーシャルネットワークから収益を上げるかという課題である。この課題を達成できるかどうかという疑問は、ニューヨークのマディソンアベニュー近くで開催されている同カンファレンスに参加しているソーシャルネットワーク企業の幹部らの誰にとっても話題の中心となっている。
この疑問に対するSandberg氏の答えは「イエス」である。
Facebookの新たなキーワードは、少なくとも広告という観点から見た場合、「アクティブネットワーク」というものである。これは、ソーシャルネットワークというコンテキストにおいて、あなたが行動を追いかけたい(生活を多かれ少なかれ把握したい)人々のグループを指している。「平均的なFacebookユーザーは120人の友人を持っている」が、120人もの友人がいたとしても「その120人とアクティブにかかわり続けるわけではない」という。
とは言うものの、Sandberg氏によるとアクティブネットワークはオーバーラップする場合もあるという。例えば、他の友人が「タグ付け」している別の友人の写真にコメントを付けた場合、間接的なコネクションが生まれることになる。また、Facebookのユーザーは、自分の直接知らない人が共通の友人のプロフィールに投稿したバーチャルギフトを見ることができる。
Sandberg氏は「これは人々のコミュニケーション方法を劇的に変えるものである」と述べるとともに、「これは本当にものごとを大きく変えるのである。『バイラル』というアプローチがより一般的なものとなり、あらゆるものがより迅速に広まるようになる」と述べている。
Sandberg氏は、「アクティブネットワーク」が大きなものを生み出せるという例をいくつか紹介している。ロンドンの地下鉄駅で起こった「フラッシュモブ」では、4000人の人々が、Facebookのプロフィールを通じて広がった呼びかけに応じた。また、「25 Things」騒ぎでは、Facebookの「ノート」に書き込む人の数が100万から900万へと急激に増加したという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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