米航空宇宙局(NASA)、そして、同局から支援を受け、コロラド大学内に設置される米雪氷データセンター(NSIDC)は米国時間4月6日、報告書と衛星画像を共同で発表し、北極海の氷は面積が減少しているだけでなく、薄くなっていることを明らかにした。
北極海盆は厚い半永久的な海氷に覆われている。この海氷は毎年冬にできる季節的な薄い氷の層に覆われる。この薄い氷の層は毎年夏になると再び融解する。
NSIDCの報告によると、2009年の北極海における夏の融氷時期は、季節的な薄い氷が多く、厚い海氷が通常より少ない状態で始まるという。これにより、海氷がさらに融解しやすい状態なるという。
Charles Fowler氏が率いるコロラド大学のチームは、「融解と凍結を毎年繰り返す薄い季節的な氷は、冬期に北極海の海氷のおよそ70%を占める。これは1980〜1990年代の40〜50%増加している。2年以上存続するさらに厚い氷は現在、冬期の氷の10%を構成するにすぎず、30〜40%減少している」と報告書で述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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