軽いいたずらで嘘をついても許されると言われるエイプリルフール。個人で楽しむだけではなく、多数の企業が自社サイトなどでエイプリルフールネタを公開している。
ネットユーザーはエイプリルフールに嘘をついたことはあるのか?実際に嘘をついたことはない人でも、インターネットのエイプリルフールネタには書き込み・閲覧するのか?20代から40代の男女380名に調査を実施、回答を集計した。
エイプリルフールに誰かに直接嘘をついたことがあるのは全体の33.2%。30代(38.5%)の数値が少し高めだったが、男女別、年代別で、それほど差はみられなかった。
一方、ネット上で嘘の書き込みや嘘のコンテンツ公開をしたことがあるのは7.6%。20代(11.3%)以外では10%に満たず、実際に嘘をついた経験がある人よりもずっと少数だった。
インターネットでエイプリルフールネタを見るのは「好きなので見る(25.0%)」と「好きではないが見る(12.9%)」を合わせた37.9%だった。若い年代ほど閲覧率はあがり、20代では「好きなので見る」が39.4%、「好きではないが見る(13.4%)」を合わせると半数以上の数値となった。実際誰かに嘘をついたことがある人は少ない20代だが、ネット閲覧によるエイプリルフール参加率は高いようだ。
しかし、インターネットでのエイプリルフール企画を推進している日本インターネットエイプリル・フール協会(JIAFA)を知っているかとの問いでは半数以上がエイプリルフールネタを見る20代でも9.9%しか知らず、全体では6.6%の知名度しかなかった。2001年に発足されたJIAFAだが、まだまだネットユーザーには浸透していない様子だ。
また、エイプリルフールネタにだまされたことがあるのは33.3%で、やはり閲覧率の低い40代では、だまされる人が少なかった。1番数値が高いのは30代で、45.5%もの人がだまされていた。30代は20代よりも21.1ポイントも閲覧率が低いのに、だまされ率は10.8ポイントも高いという結果となった。
今まで面白いと思ったエイプリルフールネタを自由回答で教えてもらったところ、「アイレムソフトウェアエンジニアリング」や、「Impress Watch(『PCうおっち』・『ケッタイうおっち』・『窓の社』など複数のネタサイトを企画)」「円谷プロダクション」など、毎年エイプリルフールネタを提供している企業の名前が複数あがった。
「円谷プロダクション」のエイプリルフールネタは好評過ぎて、2007年にはアクセス集中によりサーバがダウン。ファンからの苦情にウルトラの父が謝罪文を出すと、対応にまで工夫がこらされていた。
同じく2007年には「@nifty デイリーポータルZ」で「割り箸を使ったメンマの作り方」というネタを公開。これにだまされたという人もいたが、当記事を書いた記者もメンマの作り方をインターネットで検索したときに自分が書いた嘘記事が検索結果の1番目に出てしまい困惑したと後日述べていた。
また、2008年にイギリス公共放送局BBC で放送された空飛ぶペンギンのCGが多数のサイトで紹介されたが、こちらのネタが面白かったとの回答も多くみられた。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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