社会人であればおそらく大半が経験したことのある「残業」。ときには深夜近くまでおよぶ場合もあるが、経験者はどのくらいいるのだろうか。また、残業時に仕事のメールが届いたらどのタイミングで対応するのか、調査を実施し、男女400名の回答を集計した。
一般的な勤務体系の仕事で深夜近く(22時以降)まで「残業したことがある」のは55.8%。「(深夜まで)残業したことがない」は24.8%、「一般的な勤務体系で働いたことがない」としたのは19.5%。
男女別に見ると、男性の63.8%が「残業したことがある」としているが、女性は45.0%と18.8ポイントも差がついている。一方「残業したことはない」人では、女性(38.0%)が男性(14.8%)を23.2ポイント上回った。
ドラマやマンガの題材として取り上げられている通り、精力的に働く女性が多い昨今だが、深夜までの残業は男性より少なめのようだ。女性のほうが自分の時間を大切にしたいという気持ちが強いのだろうか。それとも「深夜の帰宅は危険だから」などの社会的配慮からなのか、気になるところである。
「残業」は言葉どおり、片付いていない業務を処理するために会社に残っている時間。その時間に届いた仕事のメールには、どのタイミングで返信しているのだろうか。続けて、深夜の残業経験がある人に聞いてみたところ、トップは「いつもどおりに返信する」の63.7%で、2位の「忙しいので後で返信する(25.6%)」を38.1ポイントも引き離した。
以降、「業務時間外なので返信しない(7.6%)」「いつもより早く返信する(3.1%)」と続いた。「業務時間外なので返信しない」人を除くと、実に92.4%が「残業中にメールを返信する」と回答している。
先ほどの質問で最も回答の多かった「いつもどおりに返信する」人にその理由(複数回答形式)を聞くと、「業務時間外でも返信しなければならないから」が40.8%でトップ。次いで「片付けて残業に集中したいから(33.8%)」「その時間のほうが連絡を取りやすいから(28.2%)」の順に。
「私も残業している!とちょっと言いたいから」は12.7%だった。その他の意見では「業務時間内外は意識しない」「優先順位に従って」といった意見が複数見られた。
「いつもどおりに返信する」人の多さとその理由から、残業時(勤務時間外)でも「会社にいるうちは通常業務と同じ」という感覚の人が多数であることがわかった。過労やストレスが原因で病にかかる人が年々増加してきている今、長時間勤務のときこそ、適度な息抜きをしながら上手に仕事と向き合っていきたいところである。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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