検索大手Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は、2009年が「とにかく困難な」1年になると予想している。Googleも悪化する経済の「影響を免れられない」と同氏は警告する。
サンフランシスコで米国時間3月3日に開催されたMorgan Stanley Technology Conferenceに出席したSchmidt氏は、ハイテクアナリストのMary Meeker氏とともにステージに立ち、さまざまな話題について話をした。話題の中心となったのはGoogleへの影響だが、Schmidt氏は景気にフォーカスし、現在の状態を「かなり悲惨だ」と述べた。回復は2010年以降になると同氏は予想している。
「当社のオンライン広告システムはタイトに調整されているため、オンライン広告の市場は間違いなく影響を受けるだろう。顧客が購入を控える動きは、最終的にCPC(クリック1回あたりの料金)やCPM(掲載1000回あたりの広告掲載料金)に反映される」とSchmidt氏は述べ、「Googleは影響を免れられない」と続ける。
吸収合併については、好ましくない価格を非難しながら、Googleは「現在はかなり不活発な状態にある」と述べた。
「良い知らせは、われわれには多くの資本があるということ」とSchmidt氏。そして、「悪い知らせは、われわれはいまだに、吸収合併でわれわれが望むモデルに他社を移行させようとしているという点だ。まもなく活動が始まるだろうが、現時点では非常に動きが少ない」と述べる。
会場からのQ&AセッションでTwitterについて聞かれると、Schmidt氏は、Googleが「(Twitterのような)新しいコミュニケーションメカニズムをすべて好意的に見ている」と答えた。
「コンピュータ科学者としてコメントするなら、これら(新しいコミュニケーションメカニズム)はわたしには、質の悪い電子メールシステムの一種のように見える」とも同氏は述べた。「これらは電子メールの側面を持つが、すべてを備えてはいない」
「Twitterの成功は素晴らしい。人と連絡をとったりコミュニケートするための方法が非常にたくさんあることを示してくれた。とりわけ公然と何かを言いたいときには」とSchmidt氏は述べ、その一方でGoogleのインスタントメッセージングシステムを喧伝した。
Schmidt氏は同じカンファレンスに登場したYahooのCEOであるCarol Bartz氏にも触れ、「立派で有能なCEO」と評した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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