節約志向で消費が低迷しており、外食産業の不振が伝えられているが、一人暮らしの夕食は、どのようなものが多く何が求められているのだろうか。20代から40代を中心とした男女500名の回答を集計した。
最近1番多い夕食は「自炊(46.0%)」との回答が最も多く、「お弁当などの中食(24.0%)」が2位、「ご飯だけ炊いておかずを買う」「外食」がそれぞれ15.0%だった。
男性でも「自炊(36.5%)」「お弁当などの中食(31.7%)」の順位は変わらないが、「外食(17.5%)」は女性より6.7ポイント高い数値となった。一方、女性は「自炊」が62.2%と半数以上を占め、「ご飯だけ炊いておかずを買う(16.2%)」が2位、「お弁当などの中食」「外食」が10.8%ずつと、少数だった。
自炊が多いとした人にその理由を聞いたところ(複数回答)、「安いから」が65.2%と最も多く、次いで「栄養バランスに気をつけたいから(39.1%)」「料理が好きだから(32.6%)」「自分で作ったら美味しいから(30.4%)」の順となった。節約も考慮しているのだろうが、栄養や味にも気を配り、料理を楽しんでいる様子もうかがえる。
ご飯だけ炊く夕食が多い人の理由は、「時間節約のため(86.7%)」と「食材を買っても使い切れないから(80.0%)」が大半を占めた。また、「お弁当などの中食」とした人も「時間節約のため」が70.8%と最も多く、以下「疲れているから(58.3%)」「外食費は節約したいが、自炊やご飯を炊くのはめんどうだから」「食材を買っても使い切れないから」が、それぞれ41.7%の順だった。
「外食」が多いとした人の理由は、「料理が苦手だから(60.0%)」が最も多く、以下「時間節約のため」「食材を買っても使い切れないから」が各53.3%、「疲れているから(46.7%)」と続き、外食が多い人は、あまり料理が得意ではない人もいるようだ。
一人暮らしをしている人に「理想の夕食」をひとつ選んでもらったところ、1位は「栄養バランスが取れている」で44.0%、2位は「美味しい(30.0%)」、3位は「すぐに食べられる(11.0%)」で、「安い」を1番に求める回答は、わずか8.0%だった。
自炊すれば安上がりで栄養バランスもとれるが、自炊をしていない回答者は、時間の節約を意識し、疲れて帰宅しての調理を敬遠している様子。一人暮らしをしている人は、「栄養」「味」「予算」「手軽さ」など、重視するポイントやバランスを考えて夕食を決めているのかもしれない。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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