Microsoftは今週後半より、長きに渡って期待を集めていた、「Live Search」製品のアップデートとなる「Kumo」の社内テストを開始することが明らかになった。
Kumoは最終的に、Live Searchの新ブランドとしてリニューアルされる予定ではあるものの、現時点でMicrosoftは、Kumoが「社内のテスト環境」に過ぎないとの認識を示している。
あるMicrosoftの関係者はCNET Newsに対して、「Kumoというのは、社内の少数の限られたメンバーに対して(中略)今週リリースされるテスト環境の名称である」と語った。これまでKumoは、Live Searchの新ブランドとなる可能性があるとして、しばらくの期間うわさになってきた。
Microsoftが、まもなく新たな検索ツールを立ち上げるとの情報は、自然言語検索会社Powersetの共同創設者であり、現在はMicrosoftの「検索ストラテジスト兼エバンジェリスト」であるBarney Pell氏のTwitterへの投稿から明らかになった。LiveSideの報道によれば、その投稿でPell氏は、Kumoという名称こそ出さなかったものの、ユーザーインターフェースのアップデートと新ブランドの採用について記したという。
先ほどのMicrosoftの関係者は、現時点で特筆すべき発表内容はないと述べつつ、「Pellが語っていたのは、社内テスト環境のことだった。現在のところは、どのようなサービスが市場に送り出され、その発表時期はいつ頃になるのかといった情報を明示する段階ではない」と説明している。Microsoftは、2008年7月にPowersetを買収している。
Kumoは、このほどMicrosoft Researchが社内で提供を開始したもう1つの検索ツールとは一線を画すものである。先週、TechFestにて「Viveri」の名称で発表されたその検索ツールは、Live Searchのエンジンに、新たな視覚効果と垂直検索技術を統合したものとなっている。
Microsoftの関係者は「KumoとViveriは、まったく異なった存在ではあるものの、互いに補完関係にある」と語った。
一方で、Search Engine Landは、公開中のLive Searchのサイト上でも、「ベストマッチ」や「カテゴリ別リスト」などのオプションが用意されるなど、いくらか変更が加えられたことを伝えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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