社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は2月24日、2009年1月の民生用電子機器国内出荷実績を発表した。民生用電子機器の1月における出荷金額は前年同月比8.9%減の1668億円と4カ月連続のマイナスとなった。
分野別では、映像機器の国内出荷金額が前年同月比7.3%増の1147億円となり、唯一4カ月ぶりのプラスとなった。しかし、音声機器の国内出荷金額は同11.4%減の175億円と6カ月連続のマイナス、カーAVC機器の国内出荷金額は同38.6%減の346億円と4カ月連続のマイナスとなった。
ブラウン管テレビ、10型以上の液晶テレビ、プラズマテレビを合わせたカラーテレビ全体の出荷台数は前年同月比24.7%増の64万台で、3カ月ぶりの2桁伸長になった。台数ベースでの1月の構成比は、10型以上の液晶テレビが91.3%、プラズマテレビが7.7%、ブラウン管テレビが1.0%となっている。10型以上の液晶カラーテレビの出荷台数は前年同月比30.7%増の58万4000台と好調だった。
DVDビデオの出荷台数は前年比44.5%減の28万4000台と大きく落ち込み、10カ月連続の前年割れとなった。出荷台数の内訳は、DVD録再機が9万6000台、DVD再生機が13万9000台で、特に録再機の落ち込みが激しい。一方、次世代光ディスクレコーダーやプレーヤーは前年比303.2%増の14万2000台と引き続き好調に推移しており、数量ベースで光ディスク市場の38%を占める規模になった。また、2008年12月に続き、次世代光ディスクレコーダーの出荷台数がDVDレコーダーの台数を大きく上回っている。
ビデオ一体型カメラは前年同期比0.1%減の7万4000台とほぼ前年並み。全体の66%を占めるハイビジョン対応機種は好調であったが、ハイビジョン非対応機種は縮小傾向が続いている。ステレオセットは同3.3%減の5万3000台で22カ月連続の前年割れとなった。デジタルオーディオプレーヤーは同4.1%増の70万3000台で2カ月連続のプラスとなっている。このうちフラッシュメモリを使用するタイプが94%を占めた。
自動車向け製品では、カーオーディオ、カーテレビ、カーナビゲーションシステムが継続してマイナスとなったが、ETC車載ユニットは前年同月比20.8%増の33万台となっている。
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