麻生首相が経済政策の目玉として打ち出し、議論が繰り返される中で支給が決定した「定額給付金」。意味がないとの声も聞かれるこの施策について、生活者は実際どう思っているのだろうか?秋葉原での遊説などでも知られ、「オタク」に人気と言われる麻生首相の支持状況と合わせて探った。集計回答数は、20代から50代を中心とするネットユーザー男女481名。調査は、定額給付金支給確定前に実施。
回答者に「オタク」の要素があると思うか?自己判断で答えてもらったところ、「自分ではちょっとオタクだと思う」が35.1%、「自他共に認めるオタク」が15.6%、「たまに言われる」が11.0%で、全体の61.7%、297名が「オタク要素あり」だった。
麻生首相を支持しているか聞いたところ、全体では「支持派」が13.5%にとどまり、「どちらかというと」を含めると60.3%が「支持していない」と回答。
オタク系に絞ってみると、「自分ではちょっとオタクだと思う」「たまに言われる」と自己判断した人での「支持派」は13〜14%だが、「自他共に認めるオタク」とした人では25.3%と4分の1を占めた。
一方、「定額給付金」についてどう思うか聞いたところ、全体では「別の政策にお金を使ってほしい」が71.7%と圧倒的に多く、「良い政策だと思う」とした人はわずか8.7%。15.0%が「あまり関心がない」と答え、生活者の冷めた様子が浮き彫りとなった。
オタクと自己判断する人でも傾向は同じで、麻生首相への思い入れが他に比べると高めの「自他共に認めるオタク」とした人でも74.7%が「別の政策にお金を使ってほしい」と答えており、この施策に対する見方は冷ややかであることがうかがえた。
「定額給付金を受け取りたくない」と答えた人を除く回答者に「定額給付金を手にしたら何に使うか」複数回答形式で聞いたところ、性別、年代、自己判断オタク度、麻生首相の支持状況別など、いずれから見ても「生活費にあてる」が最も多く、全体の50.0%。以下「貯蓄する」が31.3%、「その他欲しかったものを買う」が19.5%、「おいしいものを食べる」が16.1%の順となった。
ちなみに、麻生首相について「支持する」「支持しない」理由の自由回答形式を見ると、支持理由には「ほかに適任者がいないから」「民主党の政策よりは支持できる」などの意見が多かった。一方、「支持していない」理由では「指導力がない」「政策に一貫性がない」などの声が目立ち、国政に不安を抱いている人が多く見られた。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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