Googleが約束通り、「Google Apps」を利用する顧客に対してカレンダー機能のオフラインサービスの提供を始めた。ビジネスユーザーに対してGoogleオンラインツールの競争力向上をアピールするのが狙いだ。
同社は先週「Gmail」のオフライン利用を可能にした際に、「Google Calendar」のオフラインでの利用をまもなく開始すると述べていた。しかし、Gmailのオフライン機能は実験的機能をインストールする全ユーザーが対象になるのに対し、Google Calendarのオフライン機能は管理者がユーザーの実験的機能を有効にできるGoogle Appsの顧客のみを対象にしている。
Lifehackerでは、Google Calendarのアップデートを実際に試し、ローカルマシン上のカレンダーに情報をコピーして同期させるまでのプロセスを画像で紹介している。
また、これもGoogleの発表通りだが、カレンダーをオフラインで利用している間、ユーザーは既存のエントリを読むことはできるが新たに作成することはできない。詳細はGoogleのOffline Calendarに関するFAQページに記されている。
Gmailのオフライン機能と同様に、Calendarのオフライン機能も「Google Gears」を利用する。GearsはGoogleが開発したブラウザプラグインソフトウェアで、データをユーザーのコンピュータ上に保存して、ウェブアプリケーションをオフラインでも利用できるようにするものだ。
「Google Calendarのオフライン機能は現在、『Google Chrome』『Internet Explorer』のバージョン6および7、『Firefox』のバージョン2および3、『Safari 3』で利用できる。その他のブラウザへのサポートも今後予定している」と、FAQページに記されている。
太平洋標準時間午前8時46分更新:Googleがオフラインサポートの提供開始を確認した。無料で広告付きのGoogle Appsの「Standard Edition」および年間1ユーザーあたり50ドルが課金される「Premium Edition」を利用する顧客が対象だ。
太平洋標準時間午前8時59分更新:Google AppsのマーケティングマネージャJoyce Sohn氏がOfficial Google Enterprise Blogに、Google Calendarのオフライン利用に関する記事を投稿した。
オフラインで読み書きできる機能をいつ提供するか、また、一般のGoogle Calendarユーザーにオフライン機能をいつ提供するかについて、Googleは何も述べていない。「この機能は企業ユーザーから強い要望があったため、まずはそうしたユーザーを対象に提供していく」と、広報担当のAndrew Kovacs氏は語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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