2008年のIT専門職の平均給与は、前年比4.6%増の7万8035ドルだった。IT職専門求人サイトDice.comが米国時間1月22日にリリースした調査結果から明らかになった。
現在、米国では企業がレイオフや賃上げの凍結を相次いで発表しており、中にはAdvanced Micro Devices(AMD)のように一時的な賃金カットを実施する企業もある。このような状況下で、今回の調査結果が発表された。
この調査は、2008年8月から11月にかけて実施され、1万9000件以上の回答が寄せられた。その結果、一部のセクターや職種では給与の増加率が前年比で上回ったことが分かった。
セキュリティアナリストの2008年の平均年収は前年比8.4%増と大幅に増加した。これに、ソフトウェアエンジニアは7%増、アプリケーション開発者は6.6%増と続いている。
Dice.comの最高マーケティング責任者(CMO)であるTom Silver氏は、「ハイテク分野で必要とされるスキルは次々と変わる。そして、雇用主も最先端のスキルを持つ人材の必要性を認識している」と話している。
同氏によると、雇用者は結果として、高度な技能、特に会社のコスト抑制に寄与する技能の持ち主を、たとえ高給を支払ってでも雇用することに積極的だという。
セクター別では、2008年に給与の増加が最も大きかったのはコンピュータハードウェア部門で、平均で前年から9.4%増加した。インターネットサービス部門が8.8%増で続き、医療/製薬業界は7%増だった。
しかし、確かに2008年にIT職の給与は平均で4.6%増加したが、求職者にとって2009年はさほど幸運な年ではないかもしれない。
「別の調査で、2009年にIT職の給与はどうなるか、雇用主らの考えを尋ねてみた。その結果、回答者のおよそ25%が、新規採用者の給料を減らすと答えた」(Silver氏)
Silver氏は、この結果を踏まえ、2009年にはIT職の給与の全体的な増加は減少すると見ている。しかし、同氏はどの程度減少するかの予測は示さなかった。
2006年のIT職の給与は前年比で1.9%増だった。2004年は前年と比べて2.6%の減少だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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