米Yahooの写真共有サイト「Flickr」で「iPhone」の利用率が高まっており、一眼レフカメラに匹敵する人気ぶりだ。
インターネットを必要とする多くの作業向けに、モバイル端末としてiPhoneを選択する人々が最近増えている。そのため、FlickrでiPhoneの利用が増えているにしても特に驚くべきことではない。
Flickr会員のカメラ利用に関する統計をまとめているFlickr: Camera Finderによると、「iPhone 3G」モデルが発売された2008年7月以降、iPhoneは現在2位の「Nokia N95」をはじめ、そのほかのカメラ付き携帯電話を引き離しているだけでなく、大半の一般カメラをも凌いでいる。
この結果は注目に値する。Flickr Camera Finderを過去2年間にわたって見続けてきたが、筆者の知る限り、カメラ付き携帯電話がこれほど上位に食い込んだのは初めてのことだ。Flickrのヘビーユーザーの多くは一眼レフカメラを好んで利用しており、これまでランキングの上位は一眼レフカメラが独占していた。
iPhoneは現在、キヤノンの「EOS Digital Rebel XT」とニコン「D80」とほぼ肩を並べている状態だ。これら一眼レフカメラ2機種の人気は、主要カメラメーカーによる新モデルの発売とともに下降気味である。キヤノンの「EOS Digital Rebel XTi」のみがiPhoneを引き離している。このグラフは明瞭(めいりょう)であるがいくつか注意すべき点がある。第1に、Flickrは特定の日に写真をアップロードしたユーザーの人数を基に人気を測定している。つまり、毎日1枚ずつ写真をアップロードしているユーザーが使用しているカメラの方が、毎月1日だけで1回に100枚の写真をアップロードするユーザーが使用しているカメラよりも評価が高くなる。第2に、多くのカメラ付き携帯電話はFlickrで機種が特定されないため、それらのカメラの使用は記録されない。最後に、これらの統計は日々変動しており、この休暇中にどんな異例な行動が取られているか誰にも分からない。
Flickrにアップロードされる写真のカメラ別の総数は、Rebel XTiからがおよそ5100万枚なのに対し、iPhoneからは580万枚となっている。しかし、日常的に写真をアップロードしているユーザーの人数では、iPhoneユーザーが約3000人なのに対し、Rebel XTiユーザーはおよそ6500人となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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