Google ストリートビューとH&M--2008年下半期M1F1グランプリに

鳴海淳義(編集部)2008年12月03日 19時47分

 2008年下半期に首都圏のM1層(男性20歳〜34歳)、F1層(女性20歳〜34歳)で最も注目され、流行したものを表彰する「2008年下半期M1F1グランプリ」が12月3日に決定した。M1グランプリは「Google ストリートビュー」、F1グランプリは「H&M」となった。

 主催したM1・F1総研によれば、Google ストリートビューはまるで自分がその道を歩いているかのようなハイクオリティのバーチャル体験を自由に利用できるという点がM1層に支持され、H&Mはファッション性の高いアイテムが低価格で購入できるという点にF1層からの注目が集まったという。

 M1・F1総研はまた、この2つがグランプリとなった背景には、「経済状況の悪化、物価上昇など厳しい社会環境の中で生活の変化を余儀なくされたM1、F1層が潜在的に抱く『生活レベルを落としたくない』という意識と、そこから生まれる『ハイレベルのサービスを手軽に楽しみたい』というマインド」があると分析している。

 さらに、この下半期にM1、F1層が注目するものには「クオリティの大衆化」「変わらないものへの自己投影」「隙のネタ化」という3つの傾向が見られるという。

  • クオリティの大衆化
    ハイレベルでありながら、手軽さや低価格など、誰でも自由に手にすることができるモノやサービスがM1・F1 の高い支持を得ている。

    例:「Google ストリートビュー」「H&M」「低価格ミニノートパソコン」「爆笑レッドカーペット」など
  • 変わらないものへの自己投影
    信念を貫く芯の強さや、いつまでも変わることのない友情などに魅せられたり、自分のアイデンティティを再確認できるようなものに共感している。

    例:「北島康介」「SEX AND THE CITY」「崖の上のポニョ」「B 型自分の説明書」など
  • 隙のネタ化
    粗削りな部分があるものの、そこを包み隠さずポジティブに表現しているものが受け入れられている。

    例:「DAIGO」「はるな愛」「髭男爵」など

 2008年下半期M1F1グランプリのトップ10は以下のとおり。

2008年下半期M1F1グランプリ

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