Wikiaが、「Wikia Search」のインターフェース 「Wikia Intelligent Search Extensions(WISE)」を公開した。このインターフェースを利用すると、ウェブサイトにWikia Searchの検索結果を利用したアプリケーションを組み込むことができる。
WISEが発表された米国時間10月8日には、AccuWeather、Digg、The Washington Postなどの多くのパートナーが作成した「WISEapps」のサンプルも公開された。The Washington PostはWikia Searchの検索結果内で直接ニュース記事などを閲覧できるアプリケーションを開発している。
この技術はYahooの「SearchMonkey」に類似している。
共同作業でコンテンツを作りあげるWikiの思想を取り入れ、Wikia Searchはユーザーが表示順などの検索結果を編集できるようにしている。Googleは一部のユーザーに限定した実験を開始し、検索結果の移動、追加、削除を可能にしている。しかしWikiaの共同創設者兼会長のJimmy Wales氏は、さらに上をゆきたいと考えている。
「他社は、検索結果への情報のインプットをユーザーに許可して、『実験している』だけと発表している。Wikia Searchプロジェクトは、他社には見られないレベルのユーザーからの情報インプットを追求し続けている」と同氏は声明で述べた。続けて「本日、われわれはその方向に向けて意義深い一歩を踏みだした。われわれの検索ツールを使用する誰もが、検索結果が良くなっていることがわかると、強く信じる」と同氏は言う。
筆者は、検索をWikia Searchに乗り換えようとまでは思わない。とはいえ時おり、Wikia Searchがどうなっているのか確認している。試しにWISEappsのサンプルも使ってみたが、良いとも悪いとも判断し難い結果を得た。「buffalo weather」という語でWikia Searchをしてみると、うまくAccuWeatherの天気予報アプリケーションが表示された。しかし、表示されたのは多くの人が一番に想像する(ニューヨーク州の)バッファローではなく、アイオワ州のバッファローに関する情報だった。また検索のスピードも遅いと感じた。ユーザーエクスペリエンスを評価するうえで、スピードが重要であることをGoogleの速度を見ていて痛感させられた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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