Microsoftが、自然言語検索会社Powersetの買収で手に入れたテクノロジを完全に活用するにはしばらく時間がかかるだろう。しかし、Microsoftは米国時間9月17日、買収後初の成果が同社の「Live Search」製品に取り込まれたことを発表した。
具体的には、Microsoftはブログの投稿で、Powersetに由来する3つの機能を組み込んだと述べている。その3つとは、「Freebase」を利用して直接的な答えを表示する機能と、「Wikipedia」の検索結果の見出しの改善、「Factz」エンジンを利用した新たな関連検索である。Microsoftは2008年8月にPowersetの買収を完了している。
PowersetのMark Johnson氏はブログへの投稿において、「Wikipediaの項目はLive Searchの検索クエリに頻繁に現れるため、見出し表示が優れているということは重要である」と述べるとともに、「こういった変更はエンドユーザーの目に透過的なものとなっているが、われわれはPowersetの見出しとLive Searchの見出しのどちらが優れているかを分析することができる」とも述べている。
逆に、Johnson氏によると、Powersetは現在、自分たちのサイトで関連項目を表示するために、いくつかのLive Searchテクノロジを使用しているという。
MicrosoftはGoogleがリードしている市場に食い込むために、細かな条件指定が行える検索などの変更に期待をかけている。Powersetの買収では同社のアルゴリズム面での支援に注目が集まっていた一方で、Microsoftは自然言語検索の利用によってより関連性の高い検索広告の増加が見込めるものと期待している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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