Googleは米国時間7月9日、同社の検索の仕組みをこれまでよりも公開していこうとする活動の一環として、検索エンジンが生成した結果のランク付けに同社が使用するプロセスの一部の詳細を明らかにした。
この分野を統括するGoogleのフェローであるAmit Singhal氏の投稿の中で最も興味深い部分は、なぜ同社が、正しく順序付けするために特定の検索結果を手作業で上位に移動させることをしないのかについて説明した部分である。
Googleは、手作業による介入をしない理由として、次の2つを挙げている。まず同社は、自社の独自の判断がインターネット全体の集合的な判断よりもよいことはあり得ないと考えているからだ。インターネットのハイパーリンク構造は、Googleのランク付けの基盤の一部になっている。
2つめの理由は、ある特定の結果ではなくアルゴリズムを適切に修正することができれば、1つの特定の検索だけでなく他の検索も改善されるからというものである。「うまくいかないクエリーが1つあったとすると、それはランク付けアルゴリズムに改善の余地があることを示している場合が多い。基盤のアルゴリズムを改善すれば、その1つのクエリーだけでなくある種類のクエリー全体を、おそらくすべての言語に対して改善することができる」とSinghal氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」