インプレスR&Dのシンクタンク部門であるインターネットメディア総合研究所は7月9日、電子書籍に関する調査結果を「電子書籍ビジネス調査報告書2008」および「電子コミックビジネス調査報告書2008」として発表した。
調査によると、2008年3月期の国内電子書籍市場規模は、各出版社がコンテンツの電子化に積極的に取り組み始めたことや取次サービスの流通の円滑化、コンテンツの拡充、プラットフォーム整備などにより、前年同期比173億円増の355億円となった。特に携帯電話向け電子書籍市場の伸びが顕著で、前年同期比約2.5倍の283億円と推計している。
さらに、同社が2008年6月に実施した携帯電話インターネットユーザーへの利用動向調査の結果によると、携帯電話向け電子書籍利用率は2007年10月の前回調査時より11ポイント増の29.6%。そのうち「購入したことがある」と回答した人は7.9%で、前回調査時より4.1ポイント増加した。
調査は通信事業者、出版社、取次ぎ、ポータルサイト、コンテンツプロバイダーなど電子書籍関連事業社47社に聞いた。
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