楽天と同社の持分法適用関連会社であるドリコムは6月10日、ドリコムの行動ターゲティング広告配信技術「ad4U」を採用した新方式の行動ターゲティング広告「楽天ad4U」を正式に商品化し、営業活動と商品提供を開始した。
楽天ad4Uは、インターネットユーザーのウェブサイト閲覧情報や検索キーワード情報を照会し、楽天が設定する広告ジャンルに合わせ、楽天グループ各種サイトで、ユーザーの興味や関心に合致する広告を掲載する商品。
楽天はこれまでも、運営するポータルサイト「インフォシーク」で、楽天市場の閲覧履歴に合致する広告を掲載する「楽天行動ターゲティング」などを提供してきた。楽天ad4Uでは、閲覧情報の照会範囲が世界中のウェブサイトへと拡大したことで、ターゲティングの確度が向上したという。
2008年4月から5月にかけて、社内で実施した楽天ad4Uと通常のバナー広告の広告効果を比較するテストマーケティングでは、楽天ad4Uは広告クリック率 (CTR)で約1.5倍、実際に物品を購入した利用者の割合を示す顧客転換率 (CVR)で約3倍の効果があったという。
楽天が設定している広告のジャンルは、不動産、金融、求人、旅行、自動車、ダイエット、コスメなどの大分類に、さらに興味の範囲を絞った小分類を掛け合わせた15種類となっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」