経産省、「技術戦略マップ2008」を公開--サービス工学分野やコンテンツ分野などを追加

 経済産業省は4月18日、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などの協力のもとに策定した「技術戦略マップ2008」を公開した。同省ウェブサイトよりダウンロードできる。

 技術戦略マップは、新産業を創造していくために必要な技術目標や、製品およびサービス、コンテンツの需要を創造するための方策を示したロードマップ。2005年3月に「技術戦略マップ2005」を策定し公開して以来、毎年改定版が策定されている。

 策定にあたっては、NEDOなどに設置したタスクフォース、第一線の若手研究者、ユーザーおよびメーカー企業の研究者や現場の人など、産学官の専門家が参画。また、産業構造審議会産業技術分科会研究開発小委員会において、全体的な策定方針や「技術戦略マップ」を活用した官民の研究開発推進方策について審議している。

 今回の改訂版では、最新の技術動向や市場動向、研究開発成果をもとに、すべての技術分野について見直しや拡充を図るとともに、サービス工学、コンテンツ、持続可能なものづくり技術など、新たな技術分野を追加し、合計29分野のロードマップが策定された。

 また、関連情報として、特許出願技術動向、論文数、市場シェアなどのデータをもとに、国際競争力を分析した「国際競争ポジション」を新たに付加している。

 経済産業省では今後、同ロードマップを研究開発マネジメントに活用するとともに、幅広く産学官に提供し、ビジョンや技術的課題の共有、異分野・異業種の連携、技術の融合の促進するべく活用するとしている。

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