デスクトップ検索は、保存ファイル数が多く、ファイルの場所を忘れがちな人にとっては大変重宝する機能だ。
しかし、私の経験上、デスクトップ検索エンジンは一方で、トラブルや処理速度の低下を招きがちだ。Microsoftは、同社のデスクトップ検索機能「Windows Search」のアップデート版でデスクトップ検索エンジンに対するそのようなマイナスイメージの一部を変えたい考えだ。Microsoftは米国時間3月27日、Windows Search 4.0のプレビュー版をリリースした。同社によると、Windows Search 4.0は、Vistaの初期版に搭載されているバージョンと比べて、クエリ応答時間を3分の1に短縮できるという。
またMicrosoftは、この新版ではVistaのリリース以降に報告されたバグの大半が修正され、さらに新機能も追加されたと述べている。この新機能は、検索インデックスでエラーが発生しても、最初からインデックスを構築しなおす必要はなく、前に保存したインデックスに戻ることができるというもの。
Windows Search 4.0は、Vistaの組込型検索エンジンのアップデート版、あるいは、Microsoftが以前からWindows Desktop Searchという名前で提供してきたXP用アドオンのアップデート版として提供される。
これらの変更は、Googleが示した(デスクトップ検索に関する)懸念に対処するためにMicrosoftがVista Service Pack 1(SP1)の中で行った変更とは別だ。Microsoftは変更の一環として、OS内で検索結果を表示する方法を変更し、さらにユーザーとコンピュータメーカーがMicrosoft製以外のデスクトップ検索プログラムをデフォルトで指定できる仕組みを作った。
Microsoftがこれらの変更をService Pack 1とは別に行った点は興味深い。私はMicrosoftに対し、同社はWindowsリリース以外でOSのアップデートを行う方針にシフトしつつあるのか尋ねた。以下は、その質問に対する同社の回答だ。
「Microsoftは、デスクトップ検索エンジンの今後のアップデートをWindowsとは別にリリースする予定は特にない。しかし、Microsoftは常に顧客の意見に耳を傾けており、今後のリリースについては顧客の意見を考慮しながら計画を立てていく」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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