電通とcci(サイバー・コミュニケーションズ)は2月6日、オトバンクとともにポッドキャストコンテンツのネットワーク型動的広告配信システム「PodcastAD(仮)」を開発、同システムによるポッドキャスト・アドネットワークサービスの運営を開始したと発表した。本格的な広告メディア化に向けて取り組み、2月下旬より広告販売を開始する予定。
ポッドキャストコンテンツへの広告挿入には、広告と本編をつなぎ合わせてひとつのデータとして保存、配信するため、広告の差し替え時などにはデータを毎回編集し直す必要があった。そこで電通とcciは、2006年9月に動的広告配信システムを単独媒体に対して配信実験を実施し、その結果を基にオトバンクとともにPodcastAD(仮)を開発した。
PodcastAD(仮)では、複数の媒体およびコンテンツへ動的に広告配信することを実現した。これにより媒体社は、自社ポッドキャストコンテンツに設定された広告枠に効率的な広告集稿ができ、また自社広告や番組宣伝枠運用でも柔軟な対応が可能となる。広告主は、期間や露出量に応じて複数のポッドキャストコンテンツへの広告出稿が可能になる。
電通とcciは今後、在京、在阪ラジオ局や主要新聞社に本システムへの参加を働きかけ、優良ポッドキャストコンテンツを中心にネットワーク化、ダウンロード型コンテンツの広告市場の開発に取り組む。なお、広告販売は当初電通が独占で開始する。
cciはポッドキャスト・アドネットワークサービスの運営を行い、また「次世代型広告業務支援システム AD-SCRUM」にも今回のポッドキャスト広告メニューやインターネット広告、新領域広告商品、クロスメディア広告商品を追加することでアドマーケットプレイスを拡充、メディアバイイングの効率化と幅広い広告展開をワンストップでサポートする体制を構築する。
さらに両社は、番組コンテンツごとの配信や番組カテゴリー、ジャンル別配信、ユーザー属性の取得による属性別配信などを実現していくとしている。
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