ネットレイティングスは1月28日、ニールセン・オンラインのインターネット利用動向調査「NetView」の2007年12月度の結果をまとめ、発表した。価格.comの利用者数が、リニューアル効果で大幅に増加していることが明らかになっている。
価格.com(kakaku.com)の利用者数は、ここ数ヶ月の月間利用者数が500万人台と伸び悩んでいたが、2007年10月のリニューアル以降は利用者数が急増し、11月には611万人、12月には686万人を記録した。リニューアル前の9月と比較すると19%増、100万人以上が上乗せされたことになる。
リニューアル前後の変化(9月と12月の比較)をコンテンツ別にみると、クチコミ掲示板が294万人から394万人へ34%増加、ユーザーレビューが113万人から153万人へ36%増加し、特に高い伸び率となった。これは、メーカー名を一覧表示していた従来の商品カテゴリーのトップページに、クチコミ掲示板やユーザーレビューの投稿見出しを表示するなど、サイト内の回遊性を高めるデザインに変えた効果とみられる。
また、新しい検索機能ではYahoo!ショッピング、楽天市場、Amazon.co.jpなど外部ショッピングサイトに登録されている商品も横断検索が可能になり、182万人が利用した。その結果、価格.comからこれら大手ショッピングサイトへのトラフィックが新たに形成されるようになっている。
ネットレイティングス代表取締役社長兼ニールセン・オンラインチーフアナリストの萩原雅之氏は、「一般的にサイトリニューアルは必ずしも利用者増につながるわけではないが、価格.comのケースはグループサイトのID統一による効果に加え、商品価格の検索対象拡大によってユーザーの利便性が飛躍的に向上し、訪問機会や各種コンテンツの閲覧頻度を増やすことにつながった成功事例といえる」と述べている。
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