セキュリティ企業Sophosが米国時間10月26日に発表した報告書によると、スパムの送信が世界で最も多いのは米国であるという。同社は、世界でスパム送信が多い上位国を「Dirty Dozen」として四半期ごとに報告書を発表している。
同報告書によると、米国は全スパムの28.4%の送信元で、大差で他国を上回っているという。第2位は韓国(5.2%)で、以下中国(4.9%)、ロシア(4.4%)、ブラジル(3.7%)と続く。
SophosのシニアセキュリティコンサルタントであるCarole Theriault氏は声明で、「現在、主な米国人のスパム送信者が1週間おきに逮捕されているように思えるが、これらの有名な違法者らが逮捕されても、米国には引き続き地球上のどの国よりもかなり多くのスパムが飛び交っている」と述べた。
Theriault氏は、「このレベルのスパムは、数人による金銭を目的とした巧妙な犯罪行為のみでは達成できない。問題は、米国内にある乗っ取られた数多くのゾンビコンピュータを利用する数多くのスパム送信者が存在することである」と述べた。
また同報告書では、悪質なソフトウェアを含むスパムが増加していることと、一時的なPDFスパムの増減が報告されている。
Theriault氏は、「この問題を低減する唯一の方法は、米国当局が、コンピュータユーザー向けの危険に関する教育にもっと資金を提供するとともに、ISPができるだけ早期に攻撃を受けたマシンを特定できるように監視機能を高めるように推進することだ」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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