Adobe Systemsは、年次カンファレンス「Adobe MAX 2010」において、電子出版ソリューション「Digital Publishing Suite」を発表した。
これは、コンテンツの作成から、パブリッシュ、配信、マネタイズ、効果測定までを包括的に提供するための一連の製品とサービスを、出版社向けに提供するものだ。
ビューワは「Adobe Content Viewers for iOS」および「Adobe AIR」をサポートしているため、Androidタブレットを含む、AIRが動作する全プラットフォーム、およびiPad、iPhoneなどでコンテンツを閲覧できる。
コンテンツの作成ツールは、「Adobe InDesign CS5」を含む「Adobe Creative Suite」が基盤となっており、従来の一般的な雑誌制作のためのツールを使いつつ、タブレットデバイスなどに向けた電子出版へと移行を進めることが可能という。Digital Publishing Suiteは、2011年第2四半期の正式リリースが予定されており、現在、Adobe Labsでベータ版が入手可能となっている。
Digital Publishing Suiteの開発状況や日本語への対応について、Adobe Systemsでデザイン&デジタルパブリッシングのプロダクトマネジメントディレクターを務めるZeke Koch氏に話を聞いた。
なお、日本と事情が異なり、一般的に米国では「Digital Publishing」(電子出版)という大きな枠組みの中に、「Digital Magazines」(電子雑誌)と「Digtal Books」(電子書籍)というカテゴリが存在。比較的明確に区別されているそうだ。Koch氏が主に担当しているのは「電子雑誌」のカテゴリになる。EPUB等のフォーマットに関しては「Digital Books」の別チームで対応を進めているという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」