コンピューティングにおいて最も輝ける星、スマートフォンのかけらをつかもうと格闘している企業すべての中で、その戦利品を手に入れることに最も興味を持っていないのはGoogleのようだ。
GoogleのモバイルOS「Android」は、少なくとも直接的な意味では、同社に売り上げをもたらしておらず、おそらく今後も売り上げをもたらすことは決してないだろう。しかし、Googleのモバイルプラットフォーム担当ディレクターのAndy Rubin氏は、インターネットを使用する人々を増やす目的でつくられたあらゆるデバイスから、Googleと世界は利益を得るだろうと考えている。そして、なぜAndroidのために選ばれたオープンソースのアプローチが、その目標を達成する見込みが最も高いのかを説明するのをためらわない。
Androidは2007年に登場した。それは、電話におけるインターネットエクスペリエンスを向上させることを目的に設計された、もう1つのコンピュータ「iPhone」が発売された数カ月後のことだった。iPhoneはおそらくこれまでで最も大きな注目を集めたガジェットだろう。AndroidはiPhoneよりもゆっくりと話題になってきた。しかしそれも、新たな電話の登場で変わり始めるかもしれない。これらの新しい電話は、2008年10月に発売された世界初のAndroidフォン「T-Mobile G1」よりも少し見栄えが良い。
今週開催の「Google I/O Developer Conference」において、Rubin氏は今後のAndroidフォンとこのソフトウェアの目標について話す予定だ。これに先駆けて、同氏は米CNET Newsに対し、Googleのこれまでの進行状況およびAndroidを独自の存在にしているものについて、考えを語ってくれた。
Rubin氏:以前から、携帯電話メーカーがシステムインテグレーターとしての責任を負ってきました。ソフトウェアは実際には複数の関係者によって開発され、全体的なユーザーエクスペリエンスについて真剣に考える人がいなかったため、ユーザーが手にするのは、機能性とユーザビリティの「最小公分母」のようなものです。
重要なのは、これらの製品がどのように動作すると人々が期待しているか、コンシューマーがどれぐらいでこうした製品を使いこなせるようになるかといったことです。どの企業もこれについて考えていませんでした。
またこのオープンプラットフォームの大きな長所は、これが完全なものであり、基本的に電話を開発するために必要なものがすべてそろっているということです。物事が断片的になってしまうことがあるのは、プラットフォームが不完全で、人々がその断片を埋める必要があるからです。そして断片を埋めるときに、必然的に互換性がなくなります。
全く異なるルックアンドフィールを持つ全く異なるユーザーインターフェースが互換性を保つことは可能です。今後そのことが証明されるでしょう。
いくつか発表するものがあり、われわれは中国で多くの関心を集めています。中国での利用方法は米国と少し異なります。一般的に、中国ではアジア言語入力のため、ペンベースのインターフェースの方が静電式タッチベースのインターフェースよりも好まれています。それは、スタイラスで複雑な文字を書くことができると期待されているからです。このように利用方法は完全に変わりますが、互換性は維持しています。
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