Gates氏は米国時間2月19日、CNET News.comの取材に応えて、MicrosoftがYahooの才能あるエンジニアをどれほど必要としているか、次期OS「Windows 7」はどうやってキーボードやマウスの役割を(無用というほどではないにせよ)軽減するのか、ジャーナリズムは将来どうなっているのか、といったことについて語った。今回はその後編で、学校やジャーナリズムの未来、次期「Windows」に搭載予定のナチュラルなユーザーインターフェースについて語った。
Gates:CDのようにすでに古くなった技術をみてみると、そんなことにはならないと当初言われた頃から、だいたい5年かかっています。今はまだそうなっていませんが、印刷物もこうした流れからみれば壁にぶつかっています。たとえば百科事典では、われわれが百科事典ソフトの「Encarta」を作り始め、「Wikipedia」の人々が独自の取り組みを始めてからずいぶん時間が経った今、ようやくコンテンツの質も量も完全に変化したと言えるようになりました。写真も同様です。10年という年月はちょうどよい長さなのです。物事の大部分が先進的なことから常識へと変化するのには、これくらいかかるからです。
一部の学校では今、すべての生徒にタブレットPCを使わせています。学校全体からみればその割合はまだ低いものの、そうした学校でわれわれは多くのことを学んでいます。どのようにカリキュラムに組み込むか、教師が不安なく扱えるようにするにはどうすべきか、どのような場合に適しているのか、教室の全員がうまく集中できるようにするにはどうすべきか、といったことを学習しているのです。ですから、価格が下がり、若い教師が使うようになれば、タブレットPCは一気に普及する可能性があります。
インターネットの動画についてですが、動画は今インターネットの主流なのでしょうか。まあ、そう言えなくもないでしょう。人々は多くの動画に熱中し、楽しんでいますから。ただし、いまだに、ケーブルテレビや衛星放送から流れる人気の高い動画と、インターネット向けに作られた種々雑多な低解像度の動画の2つに分かれていますね。
PCとテレビは、今はまったくの別物です。携帯電話とPCを比べてみても、今は大きく異なっています。
これらをすべて統合するものが、クラウドであり、インターネットの知性であり、その利用のされ方です。また、タッチスクリーン、カメラ、それにマイクを利用したナチュラルインターフェースを実現する画期的なソフトウェアとセンサもそうです。
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