Appleでさえ、iPodです。たった2年前、Steve Jobsは「わたしは今後決して電話は作りません。わたしは今後決して電話は作りません。わたしは、キャリアがわたしにやるべきことを指示してくるような市場で製品を作ることはないでしょう」と言っていました。それでも彼はその方向に行かなくてはなりませんでした。われわれも、電話を作らなくてはなりませんでした。
これ(Foleo)は、いくつかの意味で、PDA事業のようなものです。われわれがPilotを作ったときは、われわれが設計したいものを設計し、われわれが売りたいところで売り、付けたい値段を付け、好きなブランドをつけていました。しかしTreoの時には、そうはなりませんでした。われわれはそれらの1つ1つに制限を受けました。これは大変です。キャリアはあまりにも多くを支配しています。この製品(Foleo)の素晴らしいところは、われわれがまた完全にコントロールできるということです。われわれは、OSについて完全な決定権を持っています。ソフトウェア体系についても完全な決定権を持っています。これはいいことです。わたしは、また完全にコントロールできるようになるのを待ち望んでいました。
Palmが何年もの間、違う開発過程を踏んでいたら、われわれがPalm OSを最初から最後まで維持していたら、Palm OSはもっと長生きしたかも知れません。それを完全にサポートし、おそらくLinuxの上にそれを乗せることもできたでしょう。しかし、事実はそうではありません。
そこでわれわれは、Linuxでも構わないだろうと考えました。Linuxの開発者は多くいます。Linuxのコードも多く出ています。Linuxは愛されています。わたしは、押さえつけられている、不満のあるLinuxプログラマは多いだろうと思っています。彼らは、サーバのコードを書くのにうんざりしています。彼らはみな何かもっと一般利用者向けのものを探しています。Dell PCにLinuxを乗せても、あまりうまくはいきませんでした。それは彼らが求めているものではなかったのです。
Foleoでは、やりたいことはなんでもできます。わたしは、これにWindows Mobileなどは載せませんでした。わたしが欲しい製品を作れなかっただろうからです。一瞬で電源が入る機能は付けられなかったでしょう。われわれがFoleoでやったことはみな、できなかったはずです。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」