Googleとの戦いは、それだけでも十分に大変な仕事のはずだが、MicrosoftのKevin Johnson氏は空いた時間を使ってWindows部門の軌道回復にも取り組まなくてはならない。
Microsoftは昨年実施した組織再編を機に、それまで営業部門の責任者を務めていたJohnson氏を、Windowsのデスクトップ/サーバ製品を統括する部門のトップに据えた。この部門はWindows製品だけでなく、同社がMSNやWindows Liveといったブランドで展開しているオンラインサービスも担当している。
Johnson氏の新しい任務には、Vistaを今度こそスケジュール通りに発売することだけでなく、組織のスピードを速め、過去数年をはるかに上回る頻度で製品をリリースすることも含まれる。サービス面では、Johnson氏はMSNを再度改革し、GoogleやYahooが提供する多彩なオンラインサービスに対抗できる、広告ベースのサービスに作り替えようとしている。
Johnson氏は米国時間5月17日にCNET News.comのインタビューに応じ、仕事の優先順位、Windows製品のリリース頻度を高める方法、大企業を対象としたサービス計画など、幅広いテーマについて語った。
正確にいうと、今は3つの事業部に関して説明責任を負っています。Windowsクライアント事業部、Windows Live/MSN事業部、そしてサーバ/ツール事業部です。Microsoftの売り上げのかなりの部分は、この3つの事業部が生み出しているもので、また成長の機会の多くもここにあります。
基本的に、私の優先項目は4つあります。まず1つめはサービスです。サービスは将来の成長の基盤となるものであり、ソフトウェアとサービスを組み合わせることで、新しい価値を提供していきたいと思っています。
2つめは成長です。中核事業の成長や、隣接市場への拡大、そしてオンライン広告分野への拡大に備えた基礎固めをしたいと思っています。
3つめはスピードです。特にWindowsの研究開発のスピードを早める予定です。Windows Vistaの開発はもちろん、Windows事業全体のスピードを上げていきます。
そして、4つめは従業員と仕事の内容に関するものです。われわれは引き続きMicrosoftを、優秀な技術者にとって貢献し、キャリアを磨き、やりがいのある仕事と刺激を得ることのできる場にしていきたいと思っています。
まず、Windows製品を、中核となるOSのコンポーネントと応用の部分とに分けて考える必要があります。
「Media Center Edition」はそのよい例です。Media Center技術はどんどん進化しており、この3年間は毎年新しいバージョンがリリースされてきています。つまり、Media CenterはOSの中核部分とは異なるペースで開発が進んでいるわけです。
われわれは引き続き、各製品の設計にフォーカスし、OSの中核部分からこれらの応用部分へと階層化の効果を実現し、両者を異なるペースで開発できるようにしたいと思っています。
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