そういう人たちには、本当に面白い仕事はここに残るだろうと話します。実際にそうなっています。
以前は、機械の近く、インフラの近くで解かなくてはならない低レベルの問題を多く抱えていました。しかし今では既存の低レベルソリューションの統合や、数学、金融、ビジネスモデルなどからの情報の集約を必要とする問題を解くことが多くなっています。
今やっていることは、これら全ての部品を一つにすること、これらを1つにできるようにPCを作ることです。これは、国外に出ない仕事の1つの例に過ぎません。
保健医療の領域では、記録の管理と統合、どの種類の薬が効くか、患者がどのような症状を持っているかを発見するデータマイニングなどがそうでしょう。この領域には、多くのイノベーションや統合が必要なことの可能性があります。
Wal-Martの話は魅力的ですね。あの会社は、労務管理、財務管理、在庫管理、サプライチェーンマネジメントなどを、全て1つのパッケージに統合したことで効率を上げました。
はい。これを基金にし、貧困層の教育に充てるつもりでいます。かなりの部分をわたしが直接管理するつもりでいます。特に若い女性を考えていますが、それ以外も対象とし、これがなければ教育の機会を得られない人を対象とするつもりです。私が何度も行ったことのある極東や他の特定の地域では、4年制大学の教育はわれわれの基準では非常に安いにもかかわらず、多くの若者には払えない額です。
モンゴルの児童養護施設を訪ねて、孤児たち(多くの場合遊牧民の子ですが)に会った経験や、またブータンでは計算機科学を教える大学が1つしかなく、多くの学生はそこには行けないことなどから着想を得ました。
他の人にも助けになるかどうかはわかりません。しかし、この趣味は私を活動的にしてくれています。私は探検が好きで、これが自分の一部になっています。私は新しい考えや新しい場所、世界の人里離れた場所を探検するのが好きです。私はチベットの遊牧地域に行ったことがありますし、ブータンとモンゴルにも行きました。私たちの周りにある驚くべき場所を見るのが好きなのです。私は挑戦が好きですが、これは誰でもそうだというわけではないでしょう。
インドに旅行に行く予定です。この賞が私にくれた機会を利用して、変化を作るつもりです。少なくとも、女性のチャンスと、私たちが持っている技術についての素晴らしいチャンスについて、いくらかのメッセージを届けられると思います。少なくとも、私たちは計算機の登場した頃より、それが連れて行ってくれる場所に近づいているのです。
私はプログラミング言語がもう少しユーザーにとって使いやすいものに変わって欲しいですね。
私は、ユーザーインターフェースそれ自体には立ち入りたくありません。たくさんの専門家がいますから。しかし、私たちは高性能コンピュータを作り、それらはますます速く、大きくなっています。大きくと言っても、サイズではなく能力のことですが。これらを使いやすくする方法を見つけなくてはなりません。私はすでにこれら全てのことに一部関わっていると同時に、Anita Borg Instituteでの多くの活動にも関わっています。これも、もちろん続けるつもりです。
1つだけあります。私が成功した理由の1つは、素晴らしい仲間に恵まれたからです。これは素晴らしい経験でした。私は誰もが同じような経験が出来ることを願っています。これは、本当に職場にも、仕事の結果にも大事なことですから。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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