最終更新時刻:2010年12月18日(土) 8時00分
今が選び時! 百花繚乱スマートフォン

タッチで使うスマートフォン「iPhone 3G」VS「X04HT TOUCH DIAMOND」

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動画・音楽・Youtube・インターネットエンタテインメント機能は両方で利用OK

 「iPhone 3G」はメディアプレーヤー「iPod」シリーズを踏襲しているだけあって、音楽や動画の再生は非常にスムーズだが、「X04HT TOUCH DIAMOND」も負けてはいない。音楽再生ができるのはもちろん、画像や動画再生時に端末向きを自動認識して縦横表示を切り替える機能もついている。

 インターネット上の動画サービスとしては「Youtube」のブラウザが両端末にインストールされている。「ニコニコ動画」に関しては、専用のアプリケーションはどちらにも搭載されていないが、「X04HT TOUCH DIAMOND」ではWindows Mobile向けのツールをインストールすることで視聴可能だ。「iPhone 3G」では今後対応が予定されているので、ツールの登場に期待しよう。

 ブラウザは両機種とも搭載している。「iPhone 3G」は「Safari」、「X04HT TOUCH DIAMOND」は「Opera」と「Internet Explorer」だ。いずれも表示の拡大縮小や、タッチでのスクロールに対応している。

 カメラは双方で搭載しているが、「X04HT TOUCH DIAMOND」にはサブカメラも搭載されており、テレビ電話の利用もできる。また、オートフォーカス機能、QRコード読み取り機能も持っている。動画撮影やQRコードの読み取りを「iPhone 3G」で行うことは可能だが、そのためには専用のツールをダウンロードする等の準備が必要だ。

「Youtube」視聴用のアプリケーションは両機種に搭載されている

フリーウェアもたくさん。アプリの多彩さは「X04HT TOUCH DIAMOND」の勝利

 いずれの端末も、後からアプリケーションを追加することができる。「iPhone 3G」の場合は公式の配信サービスである「App Store」からダウンロードするのが一般的だ。登録されているアプリケーションは海外版のものも多く、ミニゲーム等は簡単に入手して遊ぶことができる。センサーを利用したゲーム等、この端末ならではのアプリケーションが多いのが特徴だ。

 一方「X04HT TOUCH DIAMOND」には公式のアプリケーション配信サービス的なものは存在しない。アプリケーションは、パソコンと同じようにユーザーが自分で探してきてインストールするという方式だ。Windows Mobile向けのアプリケーションは世界的にもたくさん作られており、個人が作ったフリーウェアも多くあるのが特徴だ。簡単にアプリケーションのインストール・アンインストールができるため、好みの機能をどんどん追加できるのが魅力となっている。

 たとえば、文字入力の項目で紹介したフリック入力だが、これと似た動きをするWindows Mobile向けアプリケーションはすでに登場しているから、この機能が使いたければすぐに導入することができる。自分好みの端末にカスタマイズするのが好きなユーザーにとってはかなり楽しめるだろう。

 実は「iPhone 3G」にも「App Store」に登録されている以外の様々なアプリケーションが存在する。前述の動画撮影を可能にするアプリケーションもそれにあたるのだが、そうしたものをインストールするためには「ジェイルブレイク」と呼ばれる行為をしなければならない。これは端末に設けられている制限を外すもので、トラブルが起こる可能性もあり、サポートが受けられなくなるリスクもあるので注意が必要だ。

Windows Mobileでフリック入力を実現するアプリケーションも登場

電話・メール・自由度は「X04HT TOUCH DIAMOND」スマートさや楽しさでは「iPhone 3G」にもメリット

 ここまでの比較ではどちらが絶対的に優位という結果は出ていない。しかし「日本人が携帯電話として使うならば」という条件をつけた場合には「X04HT TOUCH DIAMOND」が若干有利だといえるのではないだろうか。ぱっとつかんで使える大きさ、すぐに届くメール、というのは日本人にとってかなり重要なポイントだ。  もちろん、ここで紹介していない機能も双方にたくさんある。どちらが便利だと感じるのかは、ユーザーの好みと使い方で大きく変化するだろう。

 たとえば「iPhone 3G」の静電容量式のタッチパネルは非常に軽く触れるだけで済むため、使っていると手に優しい印象がある。しっかり支えて押すという感圧式のタッチパネルよりも、感覚的に使えるのだ。こうした操作性が好みならば「iPhone 3G」の方が使いやすいということになる。一方で、冬場に手袋をしたままでも使いたいというユーザーには感圧式タッチパネルでなければ役に立たない。

 また、動画や音楽を中心に楽しもうと考えた場合にはiPodに似ている「iPhone 3G」は使いやすいだろう。しかし、WordやExcelの資料を編集したりするのは「X04HT TOUCH DIAMOND」のようなWindowsケータイでなければならない。また、2種類のブラウザが搭載されていることから、業務用のWebアプリケーションを利用できる確率も高くなると考えられる。

 今回紹介した2機種に限らず、スマートフォンには「この端末でこういうことをしたい」という意識が重要だ。目的によっては、機能的な問題ではなく端末のサイズやディスプレイの大きさ、解像度が非常に重要になる場合もあるのだ。なんとなくカッコイイから、ではなく何がしたいのかをよく考え、どの端末にどんな機能があるのかを確認してから購入することをお勧めしたい。

 次回は、今回とりあげた「X04HT TOUCH DIAMOND」の兄弟機種でもある「Touch Pro」について紹介しよう。

使い方いろいろ「Windowsケータイ」の機能&機種を紹介
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