ウィルコム以外のキャリアではHTCの端末がいくつか採用されているが、いち早く日本で取り上げたのはイーモバイルだ。その後も、最新のTouch Diamondに至るまで、スマートフォンとしてはHTC端末のみを採用している。
スライドキーボードを搭載した上で、ディスプレイ部を持ち上げることができるチルト機能ももっているのが「E-MONSTER」だ。携帯電話向けのコンテンツ利用や、プッシュメールの受信ができるなど、問題もない。
また、最新機種である「Touch Diamond」は従来のスマートフォンにない小型軽量機種となっている。Windowsケータイの一般的なインターフェースに抵抗を感じるユーザーでも、手軽に利用できる端末だ。10月の発売以来人気と注目を集め、BCNランキングでは第1位を獲得した週もある。発売日に一気に売れる端末が多い中で、翌日以降も比較的コンスタントに売れたため、数週間にわたって10位以内に入り続けていたのも印象的だ。
イーモバイルのサービスを利用するにあたって気をつけたいのは、サービスエリアの問題だ。イーモバイルのサービスエリアは各地方の都市部に限定されており、関東でも東京23区を中心として埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬の一部までしかカバーされていない。音声通話専用端末ではドコモの基地局を利用する国内ローミングサービスが用意されているが、残念ながらWindowsケータイでは現在のところ利用できない。都市部の在住・在勤者などが割り切って利用するならば、料金プラン的にはかなりお得だ。
プラン名 | 月額料金 | 内容 | 条件 | |
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最安プラン | ケータイプラン | 1000円〜4980円+通話料 | データ通信料は4980円を上限とした定額制。1000円分の無料通信分あり。音声通話は基本料無料の従量課金。 | 年間契約必須 |
定額プラン | ケータイプラン+定額パック24 | 1980円〜5960円 | ケータイプランに、24時間イーモバイル同士なら通話料無料のオプションを追加。 | 年間契約必須 |
ソフトバンクモバイルでは、スマートフォンを「Xシリーズ」として展開。Windowsケータイの他にもノキア製のデュアルスライドケータイも用意されている。また、iPhone 3Gを取り扱っていることも見逃せない。Windowsケータイ4機種、ノキア端末1機種にiPhone 3Gと、6機種のスマートフォンをそろえている。
多彩なラインアップの中で特徴的なのは、「iPhone 3G」だろう。「iPhone 3G」はとにかく全てが新しく、専用のメールアドレスや基本料金プランが用意されるなど、料金プランも他の端末とは異なっている。
11月上旬にはHTCの「Touch Diamond」をベースとした「X04HT TOUCH DIAMOND」が発売される。ベースとなる機種はイーモバイルと同じだが、サービス面では独自色が打ち出されるはずだ。「S!メール」にも対応しており、携帯電話として利用するのに困ることも少ないだろう。
さらに、12月上旬には「X05HT TOUCH PRO」の発売が予定されている。こちらはHTCの「Touch Pro」をベースとした機種だ。スライド式のQWERTYキーボードを採用した端末は、WordやExcel、Power Pointのファイルを編集可能でビジネスに活躍する。さらに直感的なインターフェースで普段は手軽に使えるのが特徴だ。
料金プランは、iPhone 3GのものではなくXシリーズで利用できるものを紹介しよう。メールやインターネットを利用するためには一般の携帯電話と同じく「S!ベーシックパック」への加入が必要となることに注意して欲しい。
プラン名 | 月額料金 | 内容 | 条件 | |
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最安プラン | ホワイトプラン+S!ベーシックパック | 1295円+データ通信料 | 1時から21時までのソフトバンク同士の通話と24時間のメール利用は定額。データ通信は従量課金。 | なし |
定額プラン | ホワイトプラン+S!ベーシックパック+パケット定額フル | 2324円〜7280円 | スマートフォンでのフルブラウザ利用によるデータ通信料金の上限は5985円。 | なし |