最終更新時刻:2010年12月18日(土) 8時00分
 
知られざる楽天の技術開発

楽天を支えるテクノロジストが語る、楽天の技術【第2回】
アプリケーション開発にネットビジネスの縮図が見える (2/3ページ)

ますます重視される「会員サービス」

――三木谷社長も「会員サービス」について重視されていますが、その面からも、このような連携が重要だということでしょうか。

 そうですね。楽天グループの戦略が、会員制の仕組みをコアにした事業展開という部分が大きいので、そもそも「シナジー効果の出ないようなアプリケーションの作り方はダメですよ」(笑)ということですね。

――なるほど。ところで先ほど、プロジェクト単位で開発を行うとおっしゃっていましたが、プロジェクトの構成人員などについて教えてください

 構成人員はプロジェクトの規模によって変わります。複数人のプロデューサーやエンジニアが関わって行うものから、プロデューサー1人とアプリケーションエンジニア1人で行うパターンもあり、さまざまですね。

 具体的な例としては、最近のプロジェクトとして、Web API(※2)の公開プロジェクトがありました。これはメインのプロデューサーが1名とサポートプロデューサーが1名、それにアプリケーションエンジニアが主に2名から3名で担当していました。このプロジェクトは、2ヶ月という短期間で、少人数で行ったプロジェクトの例です。

 こうしたWeb API公開や、最近ではメッセンジャーのようなインターネットアプリケーションの開発も行っていますのでプロジェクトごとに開発の楽しさは違ってくるでしょう。

(※2)API
Application Program Interface ソフトウェアを開発するのに必要な関数やプログラミングの規則などの集合

――新しいプロジェクトを立ち上げる際、どのように編成されていますか

和田圭氏 楽天株式会社 執行役員 開発・編成統括本部 プロデュース本部 副本部長

 全くの新規で既存のサービスと関わりのないプロジェクトを開始する場合は、それまでの実績から似たようなアプリケーション開発の経験を持っているエンジニアや、エンジニアの志向が合っている人をさまざまな部署から集めることが多いですね。

 先ほど例に出したAPI公開もまったく新規のプロジェクトなのですが、楽天市場の検索をやっていたスタッフ、買い物かごの開発をやっていたスタッフ、さらにRMSの仕組みをやっていたスタッフなどを集めました。基本的には公開するAPIに近い部分を担当したことがあるようなエンジニアを集めました。他にもインフォシークなどの部門からも参加してもらいました。さまざまな経験を持ったエンジニアの混合チームをつくることで、モチベーションの高いチームが結成できたと思います。

大勢のユーザーに使われる満足感

――――楽天のアプリケーション開発の中で、楽しさややりがいといったものには、どのようなものがあるのでしょうか。

 そうですね、まずは「大量のユーザーとトラフィックがある」というところがやりがいかな、と思います。サービスを作る上で、自分の作った仕組みを多くの人に使ってもらえるというところがモチベーションにつながっていくのだと思います。

 そして先に述べたように、自分たちの作る仕組みが他のサービスでも利用できるように作りましょう、という部分が面白さにつながっていると思っています。たとえば、楽天市場のある単機能を作るとなったときは楽天市場の、関係する部分に関してだけ知っていればできてしまうと思いますが、自分の作るものが、他のサービスからも利用されるとなれば、開発の際の視野が広がるでしょう。逆に言えば、他のプロジェクトで開発された機能が面白いからそれを利用してみよう、というかたちで全体から見たインタラクションが増えるという点も面白いと思います。

 他には、ユーザーにサービスとして見える部分でのチャレンジもエンジニアにとっては面白い部分でしょう。たとえばAjaxやFlashをはじめとしたリッチなユーザーインターフェイスがよい例ですね。もちろんそれ以外でも設計の仕方や新しいフレームワークを使用するなどへのチャレンジも、重要です。何かを開発する上で、ただ作るのではなく一つはチャレンジを行うことが重要だと思っています。



知られざる楽天の技術開発
誕生から10年間、魅力的なコンテンツとサービスを発信し続けてきた楽天。そのコンテンツを支えてきたのは、楽天の持つ高度な技術力にほかならない。楽天を支える4人のテクノロジストが楽天の技術変遷と同社の魅力を語る。
楽天を支える4人のテクノロジスト
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楽天は技術を重視している
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楽天は開発部門の社員研修や育成に力をいれている
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楽天にはエンジニアがチャレンジできるような環境がある
26.75%
楽天では高度な技術がインターネットサービスを支えている
7.27%
上記のようなものは感じられない
32.73%
あまり関心がない
11.69%