シミュレーションで見る「SIP Trunking プラン」の通話料金削減効果-約70%のコストダウンも実現可能に

CNET Japan Ad Special2012年03月06日 11時00分

 厳しいビジネス環境の中で、グローバル化を目指した経営努力を続ける企業が増えている。一方で、グローバル化が進むに従い、これまでには存在しなかったさまざまなコストやリスクが生まれてくるのも事実だ。

 グローバル化の進展によって生まれてくる新たなコストとして、これまで「盲点」となっていたポイントのひとつに「コミュニケーションコスト」の増大がある。日本の本社、海外拠点、海外の取引先という3者間でのコミュニケーションが増すことで、そのための費用も徐々に増大し、結果的に無視できないものとなっている。

 前回は、このコミュニケーションコストの低減にあたり、「通話料金の削減」という「目に見える」形での効果を生むソリューションのひとつとして、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が提供している「Arcstar ユニファイド・コミュニケーション・サービス」のメニューである「SIP Trunking プラン」を紹介した。今回は、この「SIP Trunking プラン」によるコスト削減効果を、一般的なユースケースを想定したシミュレーション結果から、より具体的に見てみよう。

シミュレーション:シンガポール拠点からの通話料金を約70%削減

 「SIP Trunking プラン」は、NTT Comが提供するVPN網から、世界237カ国のPSTN(公衆電話交換回線網)に接続して音声通話の発着信が行えるサービスである。イメージとしては、近年、国内の企業でもコスト削減の観点から導入が増えている「IP電話」の仕組みを、NTT Comが持つ世界最大級のグローバルIPネットワークをバックボーンとして、企業の海外拠点と海外取引先間の音声通話に適用するものである。

 拠点間同士の内線化が完了している場合でも、海外拠点と海外取引先とのコミュニケーションには、現地キャリアの公衆回線を通じた国際電話サービスを利用しているケースは、実際に多いのではないだろうか。そのため、海外でのビジネス展開が広がれば広がるほど、この国際電話利用料がコストを増大させる一因となっている。

 「SIP Trunking プラン」では、既存のPBXとNTT ComのVoIPゲートウェイを接続して、VPNの拠点となっている場所から、世界各国のPSTNに対する接続を行える。海外拠点から海外取引先への通話のために利用する回線の一部をIP網に置き換えることにより、結果として通話料の削減が実現できるというわけだ。

 今回のシミュレーションでは、シンガポールに海外拠点を置き、そこからアジアの各国に対して外線通話を行った際に、現地キャリアの国際通話サービスと「SIP Trunking プラン」それぞれの場合で、1カ月あたりの通話料がいくらになるかについて試算している。

 シンガポールは、海外企業の誘致に熱心なことでも知られる。法人税率、ASEAN諸国間での関税率の低さや、政府主導のクラウドコンピューティング事業立ち上げ支援なども積極的に行われており、アジア開拓の拠点として多くの日本企業が進出している国でもある。

 シミュレーションは「1時間あたりのコール数:26回、平均通話時間:5分、月間営業日:20営業日、発信元:シンガポール、発信先:インド、マレーシア、中国、インドネシア、タイ(シンガポールからの着信が多い上位5か国)」という条件を設定。現地キャリアとNTT Comの「SIP Trunking プラン」における標準料金で計算を行った。

 結果は、現地キャリアの国際通話サービスでは約77万円/月、「SIP Trunking プラン」では約23万円/月となった。1カ月あたりで、約70%(約54万円)のコスト削減が可能になるという試算である。

通話料金削減だけではない「SIP Trunking プラン」の効果

 今回のシミュレーションでは、「SIP Trunking プラン」による具体的な通話料金の削減効果を試算しているが、それ以外にもNTT Comが提供するサービスであるという点でさまざまなメリットがある。例えば、NTT Comが保有するバックボーンを利用しているということで、回線やサービスの品質面での不安が少ないという点は、一番のポイントだ。

 加えて、契約やサポートに関して、グローバルワンストップでの提供が行われるという点も大きなメリットのひとつだ。海外進出にあたり、それぞれの拠点が各地のキャリアと個別にやり取りを行おうとすれば、当然だがそれだけ手間と時間的なコストがかかる。その点、NTT Comのサービスを利用すれば、本社、拠点の双方において、サービスの窓口を一元化できる。

 「SIP Trunking プラン」は、「Arcstar ユニファイド・コミュニケーション・サービス」の他のプラン(前回参照)と組み合わせて契約することにより、外線通信のコスト削減だけでなく、拠点間の内線通信化やクラウド型ユニファイド・コミュニケーションの利用も可能。毎月発生する、目に見えるランニングコストとしての通話料金を削減できることと合わせて、運用管理の目に見えないコストを低減できるという観点も見逃せない。

 こうしたワンストップサポートによるメリットは、グローバル進出にあたって発生する現地での経費を本国でまとめて管理し、日本主導でガバナンスの強化を行っていくTEM(テレコムエクスペンスマネージメント)にも有効なものである。「グローバルでの経営状態のリアルタイムな把握」という理想を実現するにあたっての、確実な第一歩となるはずだ。

 ここまで前後編にわたり紹介した「SIP Trunking プラン」の活用メリットについては、あらためて下記より確認しておきたい。より詳しい資料をダウンロードすることができる。

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