2011年7月のアナログ停波に向けて、11月はテレビが爆発的に売れた。しかし12月になってエコポイントは半減し「今から買っても遅いかも……」と思っている人も多いかもしれない。そんな心配はいらない。家電販売店にとって、やはり12月が最大のかき入れ時。値引きサービスを続け、11月のエコポイント利用時と、同等の価格で購入できるテレビを用意している店舗もある。
ならば最新テレビのトレンドを勉強して、買ってから後悔しないテレビを選びたい。この特集では「今後のテレビ」を予想して、必要と思われるポイントを前後編に分けて解説していく。前編は「3D」と「3D ready」「LED」の3つのトレンドを紹介する。
2010年の話題といえば何と言っても「3D」だ。パナソニックが4月に3Dテレビを発売して以降、続々と各社が参入。すでに日立以外の国内メーカーは、すべて3Dモデルを用意している。また現在未発売の日立も2010年度中の参入を明らかにしている。早速各社を代表する3Dテレビを見ていこう。
パナソニックの「ビエラ」では「VT2」シリーズを展開している。3Dテレビの中では、唯一のプラズマパネル採用モデルだ。プラズマならではの応答速度で、クロストーク(二重像)の少ない3D映像が見られる。
ソニー「ブラビア」は「LX900」シリーズを発売中。付属の3Dグラスは独特の設計。グラスの偏光膜を1枚減らしたことで、フリッカー(蛍光灯の光がチラチラする現象)を抑え、明るい部屋でも見やすい3D映像を楽しめる。
シャープの「AQUOS クアトロン」は、3D対応のBlu-ray Discレコーダーも内蔵している「LB3」シリーズをラインアップ。「THX 3D 認定ディスプレイ規格(THX 3D Certified Display Program)」も受けた4原色の明るい画面が特徴だ。
三菱電機「REAL」は、3D対応のBlu-ray Discレコーダーに加え、1TバイトのHDDも内蔵した全部入りの3Dテレビ「MDR1」シリーズを用意する。また、東芝は究極の高画質テレビ「CELLレグザ」が3D対応となった「X2」シリーズとして展開しているほか、12月下旬に裸眼で3D映像が見られる「グラスレス3Dレグザ」を発売する予定だ。サイズは20V型の「20GL1」と12V型の「12GL1」の2機種を揃える。
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