【レビュー】ソニー電子書籍端末「Reader」ファーストインプレッション

 米国では、すでにファンも多いソニーの電子書籍リーダの「Reader」が、いよいよ2010年12月に日本でも発売となる。iPadやiPhone、Kindleなど、電子書籍を読むための端末はすでに多くあるが、タッチパネルを採用した電子ペーパーの電子書籍端末として新たな選択肢となることは間違いない。今回は、Readerの「Pocket Edition(5型ピンク)」および「Touch Edition(6型レッド)」のファーストインプレッションをお届けする。

用途に合わせて2種類から選べるラインアップ

 Readerは、5型のPocket Editionと6型のTouch Editionの2種類がある。それぞれのスペックは、以下のとおりだ。

「Reader」ラインアップ
名称「5型 Pocket Edition」「6型 Touch Edition」
サイズ高さ145.4mm×幅104.6mm×奥行き9.2mm高さ169.6mm×幅119.1mm×奥行き10.3mm
重さ約155g約215g
著作権保護付き書籍XMDF(.mnh)XMDF(.mnh)
著作権保護なし書籍XMDF(.zbf)、EPUB、PDF、TextXMDF(.zbf)、EPUB、PDF、Text
写真JPEG、GIF、PNG、BMPJPEG、GIF、PNG、BMP
著作権保護なし音楽MP3、AAC
外部メモリスロットメモリースティックPROデュオ、SDカード(SDHC)

 本体上部にある電源を入れた直後のホーム画面には、本の一覧が表示され、前回読んでいた本の表紙が、一番大きく表示される。ホーム画面のほかに、音楽や写真を見るためのアプリケーションの画面、設定画面が用意されている。

 5型は、本体自体が文庫本とほぼ同じサイズで、スクリーン自体は文庫本よりも一回り小さい。6型と比べると若干視認性は劣るが155gと軽量で、片手で持ち続けても苦にならない。バッグの中身をこれ以上増やしたくない女性に喜ばれそうだ。

 Touch Editionは、本体は文庫本よりも一回り大きいが、その分、スクリーンが文庫本とほぼ同じサイズだ。スクリーンがPocket Editionよりも大きい分、同じ文字サイズでも、1画面に表示される文字数が多くなり、読みやすい。

  • 5型と6型を並べてみると6型の方がかなり大きく感じる

  • Pocket Editionと文庫本の比較。とてもコンパクトで文庫本の代わりに持っても違和感がない

  • Touch Editionと文庫本の比較。より読みやすいのは画面の大きいTouch Edition

 iPhone 4、Kindle Wi-Fiモデルと、大きさを比較してみた。

  • Touch EditionとiPhone 4の比較。iPhoneは手のひらの中に収まるサイズなので、Touch Editionの画面が広く感じる

  • Touch EditionとKindle Wi-Fiモデルの比較。スクリーンサイズがほぼ同じだ。キーボードの分Kindleの方が大きい

高級感のある上品なデザイン

 Readerは、カラーバリエーションが豊富だ。Pocket Editionがブルー、ピンク、シルバーの3色、Touch Editionがブラック、レッド、シルバーの3色。さすがソニーというべきか、デザインはお洒落で高級感がある。筆者はKindleを持っているが、価格のわりにプラスチックの安っぽい感じが否めないのだが、Readerは手にするだけでも嬉しくなる。

 Pocket Editionのピンクは、紫がかった暖かみのあるピンク。Touch Editionのレッドは、光沢のある紫寄りのレッド。どちらも、ブラックやシルバーなどのほかの色に比べて、女性に好まれそうだ。Reader専用のブックカバーやキャリングケースも、3色ずつ発売される予定だ。本体とは異なる色のカバーをかければ、気分を変えられる。

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