オンキヨーは9月28日、Windows 7のマルチタッチ機能に対応したタブレット型のPC「TW シリーズ」3モデルを発表した。同日より受注を開始し、発売は10月中旬の予定だ。
TW シリーズはキーボードのないタブレット型PCで、オンキヨーではこれを「スレートPC」と呼ぶ。Windows 7を搭載し、タッチパネル式ディスプレイを搭載したタブレット型のPCとしては国内メーカー初の製品となるという。
オンキヨー常務取締役 PCカンパニー社長の菅正雄氏は、「新しいことにチャレンジし、新しいマーケットをつくる意気込み。ベンチャー精神にあふれていく。1機種では本気度を認めてもらえないと思い、それぞれの用途に合った3機種を用意した」と挨拶した。
ハイエンドモデルとなる「TW317A5」(市場想定価格:6万9800円)は、ハイビジョン対応の11.6型ワイド液晶に32GバイトのSSDを搭載した。CPUはインテルのAtomプロセッサN450。重さは約1kgで、動作時間は約5時間。
「TW217A5」(同5万9800円)は、10.1型ワイド液晶に32GバイトのSSD、AtomプロセッサZ530を搭載。重さは約830gで、動作時間は約6.4時間。「TW117A4」(同:4万9800円)は、10.1型ワイド液晶に160GバイトのHDD、AtomプロセッサN450を搭載した。重さは約0.99gで、動作時間は約3.8時間としている。
いずれもOSはWindows 7 Home Premium 32ビット版で、メモリは1Gバイト。無線LAN(IEEE802.11b/g/n)とBluetoothを搭載しているほか、ウェブカメラ、USB2.0ポート、メモリカードスロット、HDMI出力端子またはアナログディスプレイ出力端子を搭載し、PCとしての使い勝手を保有したとしている。
菅氏によれば、Windows OSを採用したことで過去の資産や既存の周辺機器を使える強みがあり、正式発表前にもかかわらず、病院関係や業務関係者などからすでに多くの受注が入っているという。他社に先駆けて製品を投入することで、「ストレートPCナンバーワンメーカーを目指す」としている。
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