この「VAIO type R master」は、至る所にUSBポートがついている。メインユニット前面×4、背面×4、アクセスユニット前面×2、背面×2、キーボード×2。合計14カ所。もしかしたら、まだ見つかっていないポートがどこかあるかもしれない。これだけあれば、USBハブをわざわざ購入する必要もなく、離れた場所にユニットを配置しても、どこからでもUSB機器を接続できるというわけだ。とりわけ最近は、大容量で価格のこなれたUSB接続の外付けHDDが多く出回っているので、そういった外部記憶装置を積極的に使ってもいい。
キーボードは、[Home][Delete]などの機能キーのブロックを廃止してシンプルなレイアウトに変更された。もちろん、機能キー自体がなくなったわけではなく、テンキーの上部分などに配置されている。剛性やキータッチも改善され、使いやすさが一層増した感じだ。また、以前のモデルで採用されていたキーボードカバー兼アームレストが復活した。カバーを折りたたむことによって、打鍵による疲労を軽減する働きするアームレストになる。キーボードカバーはホコリよけというよりも、誤操作を防ぐために有用だ。映像編集では、最後の処理にレンダリング(複雑な編集から最終的な出力をすること)が必要で、長い作品では数時間もマシンを動かしっぱなしの状態になる。この作業中、CPUパワーをフルに使いマシンは作業することになるのだが、間違ってキーに触ってしまうとレンダリングが中止されてしまうこともある。つまらないトラブルを避けるという意味でも、簡単に誤動作が防げるキーボードカバーはありがたい存在といえる。
ハードウェアだけではなく、ソフトの充実も注目せずにはいられない。プロも使用しているアドビ「Premiere Pro 2.0」なら、ハイビジョン映像にテロップやフィルター効果、トランジションなどを駆使して、まるで映画のような高度な映像作品を制作することも可能だ(RM50シリーズはPremiere Elements)。DVgate Plusで取り込み時にリアルタイム生成されるプロキシファイルと、高速CPUによる処理で、DVの4.5倍の情報量を持つハイビジョン映像でもストレスを感じることなく編集。完成後は、スマートレンダリングで高画質のまま作品を保存。もちろん、標準画質のDVテープを使った作品にも対応している。 ほかにも、MPEG映像を高速で編集したりDVDビデオディスク用にオーサリングしたりできる「TMPGEnc for VAIOシリーズ」や、HDVファイルの音声編集に対応したサウンド編集ソフト「DigiOn Sound 5 for VAIO」(RM50シリーズはL.E.版)など、映像編集のすべての行程がこれ一台で完了してしまう充実度だ。
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