リコーは9月15日、速写性と画質を高めた「GR DIGITAL IV」を10月中旬より発売すると発表した。実売予想価格は7万9800円程度。
GR DIGITAL IVは、2009年8月に発売された「GR DIGITAL III」の後継モデルだ。2005年の初代GR DIGITALから4代目となる今回も「基本的な考え方はこれまでを踏襲した正統進化」(リコー パーソナルマルチメディアカンパニー プレジデントの湯浅一弘氏)としており、デザイン面は大きく変わっていない。「コンセプトとしては、最強のストリートスナップカメラ。おごった言い方かもしれないが、GRの代わりはGRでなければできない」(湯浅氏)とし、携帯性を柱として画質、連写性能、撮影機能、操作性の向上を図ったとした。
新画像エンジン「GR ENGINE IV」の搭載と光学フィルタの改良により色再現性を向上させたほか、高感度撮影時の色ノイズ低減を実現したという。有効画素数はGR DIGITAL IIIと同様に約1000万画素で、1/1.7型CCDを搭載している。
外部AFセンサを用いた「ハイブリッドAFシステム」により、AFの合焦時間は約0.2秒で、GR DIGITAL IIIと比べて最大1/2の短縮を実現したという。また、GR DIGITALシリーズでは初となる「イメージセンサーシフト方式ブレ補正機能」を搭載し、シャッタースピード換算で最大3.2段分の補正効果とF1.9の明るい「GR LENS」により、暗いシーンでの撮影に強くなったとしている。
このほかにも屋外での視認性を高めた3.0型の新VGA液晶モニタ(約123万ドット)を採用したほか、水平方向に加えてアオリ方向の傾きも検知可能な「電子水準器」、ダイナミックレンジ補正、インターバル合成、Eye-Fiカードとの連携機能も備えている。
また、カスタマイズサービスの新メニューとして、木目調、カーボン調、レザー調(いずれも樹脂製)の3種類が選べるグリップ交換サービス(5775円)も実施。
さらに今回は、GR DIGITAL IVの新発売に合わせて限定カラーモデル「GR DIGITAL IV ホワイトエディション」も発売される。こちらはボディカラーだけでなく、メタルレンズキャップや本革製ハンドストラップなどの同梱品、パッケージデザインもホワイトで統一。全世界1万台の数量限定販売となる。
なお、リコーでは同日、第5弾目となるGR DIGITAL III用の機能拡張ファームウェアを10月中旬にリリースすると発表した。これについて「製品を陳腐化させないためにファームウェアを定期的に提供し続けている。新製品が出たら買っていただきたいが、お持ちのカメラが古くさくなることを避けたいという思いがある」(湯浅氏)と語り、2年に渡ってファームウェアを更新し続けたとした。
ただし、GR DIGITAL IIIに対する機能拡張ファームウェアの提供は、今回が最終になるという。コントラスト設定を変更した3枚の画像を自動的に記録する「コントラストブラケット」や10月中旬発売の新規オプションである「メタルレンズキャップGL-1」の電源ボタンロック機構に対応するなど、新製品の機能の一部を反映している。
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