GRD2に搭載された新機能に電子水準器がある。この機能はカメラ内にセンサーを組み込みカメラの傾きを感知、液晶画面にカメラの傾き具合をインジケーターで表示してくれるものだ。カメラを水平にしてインジケーター中央部に指標を合わせるとインジケーターが緑色に点灯する(傾いている状態は赤)。同時に「ピッピッ」という音も鳴って眼と耳でカメラの水平を確認できるようになっている(設定により表示のみ、音のみ、OFFも可能)。リコーがこの機能をGRD2に搭載してきたことは高く評価したい。
筆者はかねてからこのような水準器機能をカメラに搭載して欲しいと、カメラメーカーの開発陣にことあるごとにお願いをしてきたのだ。写真にとって水平をしっかりと合わせるという行為は基本中の基本であり、その調整は三脚にカメラを据え付けて水準器を使用したとしてもなかなか難しい行為なのである。なぜならば、カメラのどの部分に水準器を当てて計るかによって結果が微妙に異なってくるからだ。
また、一眼レフなどはファインダーの像を見ながら水平を合わしたとしても、実画像との間にズレがあることも珍しくない。もっともデジタルなのだから撮影後の画像をレタッチソフトで回転して合わせればよいではないかという考えもある。しかしそれでは修正された写真となってしまうのだ。あくまでも撮影時にきちんと水平を合わせるのが基本だ。とくにGRD2のように手持ちでの撮影が主となるカメラの場合は傾いてしまうことも多いので、この電子水準器を多いに活用してもらいたいところだ。
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