単焦点広角のコンパクトデジタルカメラ──リコー GR Digital - (page 3)

リコー
GR DIGITAL
内容:リコーが満を持して発売した「GR Digital」。ご存知の通り、リコーにはGRシリーズという傑作銀塩コンパクトカメラシリーズがあった。性能や使いやすさ、そして写りのよさには、今でも多くのファンがいる。その銘機の系譜を引き継ぐ、話題のデジタルカメラをレビューする。

GR Digitalでスナップ

 最後にスナップ用のGR Digitalチューニングについて提案しておこう。

 まず外部ファインダーは必須。純正品GV-1だけでない、いろいろなデザインのファインダーがあるので中古カメラ店などで探してもらいたい。GV-1が大きくてと嘆くのならば、コシナ社の28/35mm mini Finderがいいと思う。

 ストラップは縦釣りし、手首にストラップを巻きつけて撮ろう。または、安いケータイ用のハンドストラップも使いやすい。

 画質サイズは「F3264(8M)」、最大サイズ最高画質のJPEGで撮ろう。RAWでの撮影は書き込みが非常に遅く非実用的、JPEGのみで撮るのが正解だ。よってSDメモリは512MB〜1GBで十分と思う。2GBのSDメモリなら一週間程度の海外旅行ならば、バックアップストレージは要らなくなる。

 フォーカスは「スナップ」、これは2.5mにピントを固定してしまう。GR Lensの深い被写界深度でピンボケするなんてことは、まず心配ない。気になるようなときは「マルチAF」にすばやく変更できるように、「ADJ.ボタン」をカスタマイズしよう。撮影は「P」のプログラムモードはもちろん、ホワイトバランスもISO設定も「オート」にし、完全にカメラ任せでいいと思う。

  • Ricoh GR Digital
    3,264×2,448 / 1/40 / F2.4 / ISO64 / 5.9mm / 普通
    逆光という悪条件、さらに開放での撮影である。空気が写っている感じが気に入っている。この写真はJPEG上で AdobeRGBからsRGBに変換している。

  • Ricoh GR Digital
    3,264×2,448 / 1/25 / F2.4 / ISO1600 / 5.9mm / 普通 Jpeg / マクロモード
    マクロモードでサフランを撮ってみた。空の青さにも注目して欲しい。この写真はJPEG上で AdobeRGBからsRGBに変換している。

  • Ricoh GR Digital
    3,264×2,448 / 1/400 / F6.3 / ISO64 / 5.9mm /普通
    軽ーくストレートな写真を一枚。フォーカスはスナップの2.5mピント固定である。

  • Ricoh GR Digital
    3,264×2,448 / 1/25 / F2.4 / ISO1600 / 5.9mm / 白黒 Jpeg
    ISO1600設定は非常に面白い。デジカメならではのアレブレボケ写真を目指すことが出来る。この写真はJPEG上で AdobeRGBからsRGBに変換している。

最後に

 GR Digitalは「デジタル一眼レフ殺し」かと問われれば、いい線まで行っているんだけどねぇ〜、とお茶を濁すしかない。確かにライブビュー撮影やマニュアル操作のしやすさなど、デジタル一眼レフを超えている部分は多い。しかしせめて、せめてRAWの書き込みがもう少し早かったら、あの約10秒という時間を何とかできたら、と思うのは私だけではないはずだ。これはもう、さらなるファームウェアのバージョンアップに期待するしかない。そして次の機種GR-D2には、是非ともAPS-CサイズのCCDが搭載されることを願うばかりだ。

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