JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのカーナビゲーションシステム「彩速ナビ」の新製品「MDV-Z700/X500/R700」を発表した。スマートフォンライクなタッチパネル操作と高速応答、工夫を凝らした新メニュー画面などをフルモデルチェンジした。発売は2月上旬。店頭想定価格はZ700が13万円前後、X500が11万円前後、R700が12万円前後になる。
JVCケンウッド カーエレクトロニクス事業グループ業務執行役員・技術本部長の阿部重徳氏は「カーナビゲーション市場はHDDからメモリタイプへの移行が顕著で、JVCケンウッドではメモリタイプモデルに特化した戦略を打ち出し順調に推移している。彩速ナビはフェアなどを通じて着実に認知度も上がってきており、2012年は15%を超えるシェアを獲得した。新商品を皮切りに2013年はシェア20%以上を目指し頑張って行きたい」と意気込みを話した。
いずれも7V型のタッチパネル液晶モニタを採用し、フリック、ドラッグによる地図やリスト表示のスクロール、ピンチによる地図の縮小拡大など、スマートフォン感覚での操作性を追求。タッチ操作に素早く反応できるよう、デュアルコアCPUを採用した新開発の「ジェットレスポンスエンジンIII」を搭載した。
ホーム画面も既存モデルから大幅に変更された。画面左にAVソース、右に地図、下にウィジェットを表示する新「HOME」画面を採用。一つの画面内で再生中の楽曲タイトルや現在地、誘導ルート表示などもできるようになっている。
また、画面の四隅と上部から「MAPウインドウ」「AVウインドウ」など計5つのウインドウが現れる「新・彩速ナビゲーション」を搭載。各ウインドウはドラッグ操作で表示されるため、地図画面を表示している時でも、使いたい機能にすぐにアクセスできることがメリットだ。
Z700とR700では「プレミアム・ファインビュー・モニター」を採用し、コントラストの高い色彩を再現できるとのこと。バックライトには「高輝度ホワイトLEDバックライト」を用いることで、運転席や助手席など角度のある場所からの視認性も向上させている。
専用アプリ「KENWOOD Drive Info.」をインストールしたスマートフォンとナビを接続すれば、ガソリンスタンドの価格情報や駐車場の使用状況などの情報をリアルタイムで入手可能。パイオニアのカロッツェリアカーナビゲーションとケンウッドのカーナビゲーションの走行データを共有する「スマートループ渋滞情報」の取得もできるようになる。
Z700とR700には、HDMI入力とAndroidスマートフォンに対応可能なMHL端子を備え、スマートフォン内の映像などをナビ本体で視聴することも可能。MHL接続時にはスマートフォンへの充電にも対応する。
ラインアップされた3モデルは4チューナー&4ダイバシティ方式地上デジタルチューナを内蔵。Z700は内蔵メモリ16Gバイトを備え、新機能をすべて利用できる全部入りモデル、R700は8Gバイトメモリを内蔵し、DVD/CDドライブを省くことで、価格を抑えた新コンセプトモデル、X500はメモリ容量8Gバイトで、Bluetoothを非対応にしている。
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