本機はソニーのBlu-rayレコーダーの上位モデルである。500GバイトのHDDのほか、BDマルチドライブを搭載し、片面1層のBD-R/REメディアに地上デジタル放送を約3時間録画可能だ。高級録画デッキに久々に出会ったという印象で、高級感のあるデザインと物量を投じたボデイには価格に見合ったステータスが感じられる。
まず印象的なのは、その手応えだ。本体の重量は約9.6kgと、最近の録画機としてはズッシリ重い。厚さ3.5mmのアルミ製天板や無反発ゴムの偏心インシュレーターはAV機器らしい本格仕様で、いかにも音に効きそうな構造をしている。
ドライブのアクセス音はホームシアターに置いても気にならないほど静かだ。ガラス製の前面ドアにはBDのシンボルカラーである青色蒸着が施され、UP/DOWNスイッチを押すと前面ドアが電動スライドするなど、凝った演出で所有する楽しみを感じさせてくれる。
内部を見ると、純銅板や防振ゴムで制振対策が施されているのがわかる。また、映像系回路からの信号干渉を排除したオーディオ専用の独立基板や、アナログ回路専用の電源トランスの採用など本格的な回路構成もAV機器らしい。
BDの録画再生は1層BDのみ対応となっている。従来のカートリッジ入りBD-RE ver.1.0メディアは再生のみ可能だが、これも2層メディアには対応していない。こうした制限に注意する必要はあるが、録画に関しては、地上デジタル放送を約3時間録画できる1層BDで大きな不都合はないだろう。また、2層メディアは価格がこなれていないので、実使用では安価な1層BDが当面の主流になると思われる。
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