富士通は10月28日、2010年3月期第2四半期(2009年7〜9月)の決算を発表し、純利益が724億円と前年同期比で17倍に増加した。
ロジックLSIの製造体制の再編や、間接業務の効率化などに伴う人員再配置に係る費用211億円、欧州事業の構造改革費用30億円の合計241億円を事業構造改善費用として特別損失に計上したが、これを大きく上回るファナック社の株式売却益895億円の特別利益を計上したことで、差し引き654億円のプラスとなったことがその要因。
しかし、売上高は1兆1423億円と前年同期比10.5%減少した。ソリューション/SI事業では公共分野が堅調だったが、金融や製造・流通分野は投資抑制の影響を受け減収。ロジックLSIや電子部品なども大幅減収となった。さらに、パソコン、サーバ関連も落ちた。なかで、携帯電話は健闘した。
また、営業利益は189億円と同42.2%の大幅な減益となった。ただし、371億円の赤字となり前年同期に比べて429億円も悪化した直前第1四半期からは改善している。
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