Googleは米国時間3月15日、拡張現実(AR)グラス「Google Glass Enterprise Edition 2」の販売を同日終了することを、サポートページで発表した。Googleがヘッドマウント型の光学ディスプレイの販売を終了するのは、この10年間で2度目だ。
Googleは長年にわたって仮想現実(VR)とARに積極的に取り組んでおり、2013年4月には初代「Google Glass」をリリースして、スマートグラスの販売に初参入した。しかし、1500ドルで販売されたこのヘッドセットは、高額でプライバシーを侵害しているという意見が多く、Googleは2015年1月、その販売を終了した。
同社は2017年、同じようなデザインでハードウェアを刷新したGoogle Glass Enterprise Editionによって、同市場に再参入した。ターゲットは消費者市場ではなく、特に工場や外科医などのビジネス部門に定めた。2019年にリリースされた最新版は、より高速なQualcommの「XR1」チップを搭載している。XR1は、軽量なAR/VRデバイス向けに設計された低消費電力プロセッサーだ。
Googleはこのヘッドセットの販売を3月15日に終了するが、サポートは9月15日まで継続する。同ヘッドセットは9月15日以降も動作するが、ソフトウェアアップデートは提供されず、プリインストールされている「Meet on Glass」アプリは動作しなくなる可能性があるという。
サポートページに販売終了の理由は書かれておらず、Googleの広報担当者に尋ねたが回答はなかった。「当社は長年にわたり多くのGoogle製品にARを組み込んできており、今後も新しい革新的なAR体験を当社の製品ポートフォリオに導入する手段を検討していく」と広報担当者は述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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