Amazonの衛星インターネット事業「Project Kuiper」が米国時間2月8日、米連邦通信委員会(FCC)から承認された。Kuiperは3236基の人工衛星で構成されるネットワークだが、SpaceXは自社の「Starlink」衛星コンステレーションに衝突するリスクをもたらすとして、FCCに異議を唱えていた。
FCCは当初、2020年にAmazonのKuiper衛星ブロードバンド計画を承認していた。だが、SpaceXやViasatなどの企業から、スペースデブリの発生や他の衛星コンステレーションとの衝突リスクなどに関する反対意見が相次いだため、検討を続けていた。
しかし、FCCはAmazonのスペースデブリ軽減計画を認め、同社の側につく形となった。もっとも、運用を終えた衛星の廃棄に関する信頼性、衛星設計の完成度、軌道分離など、Amazonに関して提起されていた問題は他にもあった。
SpaceXは2021年12月、運用を終了した衛星の廃棄に関するAmazonの計画に懸念を表明していた。また、衝突回避や廃棄のためのマヌーバーに欠かせない推進剤についても、割り当てられた量が十分でないとの懸念を示していた。
さらに、SpaceXはFCCに対し、Amazonに対する承認を過去に許可されたKuiperコンステレーションの一部にとどめ、Kuiper衛星の数を578基に限定するよう求めていた。これは、Amazonがサービス開始前に低地球軌道に打ち上げることを希望していた数と一致している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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