クラスを選択する際は、基本的にスマートフォンをリモコンとして使う。今回はワークアウトの開始前に、アプリがワークアウトに関する好みや、フィットネスの主な目標、週に何回利用する予定かなどを聞いてきた。回答すると、アプリが目標に合わせた個人用プログラムを作成してくれる。
クラスを予約することでジムをさぼらないようにしているという人は、指定したワークアウトの日にアプリからスマートフォンとミラーに通知が送られるように設定しておくといいだろう。
Fitureが作成してくれたオーダーメイドのプログラムを利用せず、あらかじめ用意されている9種類のカテゴリーから好みのプログラムを選択することも可能だ。各プログラムは初級・中級・上級に分かれ、所要時間は各10〜60分だ。アプリを使えば、手軽にプログラムの内容を確認したり、その日の気分に合った運動を検索したりできる。
Fiture Miniに関して個人的に一番気に入ったのは、在宅勤務の休憩時間にさくっと10分間のピラティス・ワークアウトができる柔軟さだ。また、外の寒さにふるえながら近所のジムに通うよりも、夜に自宅で60分間の集中プログラムをこなす方がはるかに便利なのは言うまでもない。ミラーの音声はBluetoothヘッドホンに連携できるので、ルームメイトの邪魔をする心配もなかった。
スタジオに足を運んでフィットネスのクラスに参加する場合と同様に、Fitureアプリでもインストラクターの好みはある。私が参加したクラスのインストラクターは、ほぼ全員が前向きで、率直で、声がけと実演のバランスが取れており、Fitureの内蔵スピーカーから聞こえる声も聞き取りやすかった。
今回のレビューでは、すべてのカテゴリーから少なくとも1つのクラスを試した。その結果、対面式のジムと最も遜色がないと感じたのは、HIIT、ピラティス、ストレングス(筋トレ)だ。ただし、中級と上級のクラスでは基本的に追加の器具が必要となるため、家にダンベルやエクササイズバンドなどを用意しておいた方がよいだろう。
クラスに参加するには追加料金がかかる点に注意しよう。ミラーの本体価格750ドル(約10万円)とは別にFitureのバーチャルクラスを利用するための会費が月25ドル(約3300円)かかる。
「Barry's BootCamp」や「Soul Cycle」といった人気のジムに通うなら、月額25ドルでは到底済まない。そう考えれば、この月会費は許容範囲かもしれない。しかし、初期費用としてホームジム用ミラーに750ドルを払った上に、毎月の会費まで取られるのはおもしろくない。会員にならなければ750ドルもするミラーを買っただけになってしまうのだから入会しない手はない、と言われてもだ。公平を期すために言えば、月額25ドルで最大7人分のプロフィールを作成できるので、ミラーを持っていない家族もモバイルデバイス経由で同じクラスを受けられるというメリットはある。
Fiture Miniには多くの良い点がある。だが、スタジオでの対面レッスンに完全に取って代わるものかと言えば、筆者の場合はそうではなかった。Fiture Miniは、さまざまな方法で運動のモチベーションを高めてくれるし、さぼらないための工夫もある。しかし、筆者にとって運動を続ける上で最も力になっているもの、つまりワークアウトの仲間がいないのは大きなマイナスだった。
Fitureは、レップ数や心拍数(測定可能な場合)に応じてクラスの参加者にバーチャルなポイントを付与してくれる。こうしたワークアウトに競い合う要素に加えようとしている点は高く評価したい。クラスの最後に参加者の中での自分の順位が表示されるので、わくわくしながら運動を終えることができた。それでも、きついエクササイズを汗だくになりながら、一緒にやり遂げたときに得られる仲間との一体感は恋しかった。
Fiture Miniは、自宅でワークアウトがしたい人には魅力的な選択肢だ。Motion Engine技術によってワンランク上のバーチャルクラスを体験できる。エクササイズの種類も豊富で、インストラクターの質はかなり高い。ただし、ほとんどの上級クラスでは別に道具が必要になるほか、月会費が必要な点は要注意だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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