クリッカーマルウェアが潜む16のアプリ、「Google Play」ストアから削除

Danny Palmer (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2022年10月24日 10時25分

 「Google Play」ストアで公開され、合計2000万人以上のユーザーによってダウンロードされていた16の「Android」アプリに、データ容量やバッテリー電力を無駄に消費するマルウェアが含まれていることが分かり、同ストアから削除された。

スマホを見つめている人物
提供:Getty/Guido Mieth

 このマルウェアは、McAfeeのサイバーセキュリティリサーチャーらによって発見され、Googleに報告されたものだ。対象のアプリは既にGoogle Playストアから削除されているが、過去にこれらをインストールしたデバイス上のマルウェアは、アプリをアンインストールしない限り、そのまま残り続ける。

 これらのアプリは、フラッシュライト(懐中電灯)やQRコードリーダー、カメラの拡張機能、通貨変換、タスク管理といった機能のユーティリティーアプリに偽装されている。

 こうしたアプリには、クリッカーマルウェアが仕込まれている。このマルウェアはバックグラウンドでこっそり動作し、マルウェア内部から広告リンクをクリックすることで不正な広告収入を得ようとする。

 クリッカーマルウェアはユーザーにとって、パスワードや銀行情報を窃取するマルウェアほど危険なものではないかもしれないが、バッテリー電力やモバイルデータ容量を無駄に消費するという点で問題であることに変わりはない。データ容量を無駄に消費することでデータ通信容量の上限を超えれば、課金される恐れもある。

 クリッカーマルウェアの存在が確認されたアプリには、通貨換算アプリやストック画像アプリ、カメラアプリなどがある。McAfeeのモバイルリサーチチームは、パッケージ名を含む詳細なリストを公開している。

 アプリの中には、ダウンロード数が1000万規模に達していたものもあった。

 500万回以上のダウンロードがあったアプリは、データ容量を大量に消費しているアプリを検出できるとうたっておきながら、同アプリ内に含まれているマルウェアがまさに大量にデータを消費するものだった。

 このマルウェアは検出を避けるために、インストール後の少なくとも1時間は悪意あるアクティビティーを開始せず、その後はユーザーによるデバイスの利用状況を判断し、デバイスが使用されている時にはアクティビティーを実行しないようになっていた。

 McAfeeのリストに掲載されている、クリッカーマルウェアが含まれるアプリをインストールしていた場合は、早急にアンインストールすることが推奨される。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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